黒髭コケの発生の原因と除去方法

2019年11月16日

黒髭コケの発生の原因と除去方法

黒髭コケは、アクアリウム、水草水槽の厄介なコケの1つです。黒髭コケの発生原因から抑制方法、駆除方法を知ることで、この嫌われ者のコケと上手く付き合っていくことができます。黒髭コケは、英語ではblack beard algaeと翻訳されます。略してBBAと言われています。

1.黒髭コケの発生の原因

黒髭コケは水槽内の栄養分により繁殖します。その黒髭コケの発生原因の栄養源は、次の2つのケースにより発生します。

ソイルで水槽を立ち上げた初期に発生する

底床をソイルを使って立ち上げた場合は、ソイルから微量にアンモニアが発生します。この発生したアンモニアがバクテリアによって分解され栄養分(硝酸塩)になります。またソイルには栄養分となるリン酸塩も含まれている製品もあり、水槽に生体がいなくても、立ち上げから1~2ヵ月の水槽では黒髭コケが発生することがあります。生体のいない水槽で立ち上げから1~2ヵ月で黒髭コケが発生した場合は初期の水換え不足が原因になります。リン酸塩が含まれているソイルはアクアソイル アマゾニアコントロソイルです。リン酸塩が含まれていないソイルはプラチナソイル水草一番サンドリーフプロソイルです。これら全てのソイルは水槽を立ち上げ時に5ppm~15ppm程度の硝酸塩が発生します。

魚に与える餌の量に比例して発生する

水槽に熱帯魚を入れてから数日で栄養分が発生します。栄養分は魚に与える餌の量に比例して、糞や汚れがバクテリアによって分解され栄養分になり、栄養分が蓄積した状態が2~3週間継続すると黒髭コケが発生しやすいです。

魚に与える餌の量に比例して発生する
魚に与える餌の量に比例して発生する

2.水槽内の栄養分の除去方法

黒髭コケを除去する前に、コケの発生の原因の栄養分を水槽から取り除く必要があります。この栄養分を水槽内から取り除かないと、黒髭コケを除去してもまた再発生します。水槽内の栄養分の蓄積は、黒髭コケの発生度合によって判断します。黒髭コケの形状や色により、おおまかな栄養分の蓄積具合が判断できます。黒髭コケの発生度合を3つに分けて、水替え量の目安にします。

重度の場合

黒髭コケの発生が一番ひどい重度は、リセットを考えたくなるような状態で、黒髭コケが水槽全体に蔓延している状態です。黒髭コケは、水草、石、流木に付着して、黒髭コケの色は茶色または黒々した色をしています。さらに黒髭コケの繁殖スピードが速く、水草の新芽や成長の早い水草の葉にも黒髭コケが付着します。重度の場合は水替えは週に3回、または1日おきにして水槽から栄養分を取り除きます。栄養分が取り除かれるまで、2週間の水替えが必要です。

中度の場合

黒髭コケの発生がやや目につく中度は、黒髭コケがフィルターの排水口や給水口、ヒーターやコードなどの器具に発生している状態です。重度との違いは、健康な水草など生きている水草には黒髭コケが付着しない状態です。黒髭コケは枯れかけた葉や石などにつきます。また黒髭コケの色が灰色から黒の薄い状態なのが特徴です。水槽の環境によっては写真のように長く伸びることもあります。黒髭コケの発生度合が中度の場合は、水替えは週に2回の水換えが目安になります。

軽度の場合

黒髭コケの発生が抑えられた軽度は、黒髭コケが石や器具に付着した状態です。中度との違いは、黒髭コケの髭状の長さが短く、2〜3mm程度の短い長さ、色は白いから灰色、薄い黒色の状態です。軽度の場合は、硝酸塩やリン酸塩がほとんど検出されないような水質でも黒髭コケは枯れずにいます。原因はやはり毎日与える熱帯魚の餌が原因です。水替え頻度を維持していれば、増えることはありませんが、栄養分の蓄積が増えると、抑制されていた黒髭コケが一気に繁殖します。軽度の場合は、発生はよく抑えられている状態ですが、週に1回の水換えが必要です。

3.黒髭コケの除去・駆除方法

黒髭コケの代表的な除去方法は、発生している黒髭コケを水槽から取り出して黒髭コケに酢を塗る方法と水槽内で生体により除去する2通りがあります。あらかじめ水草の葉に付いた黒髭コケは掃除の際にハサミでカットして取り除きます。

食酢・木酢液・竹酢液による除去

水中に入れても害の少ない酢を使うことで安全に黒髭コケを枯らすことができます。黒髭コケが付いた器具や流木は水槽から取り出します。器具や流木に食酢、木酢液、竹酢液を黒髭コケが付いているところに筆や刷毛を使って塗ります。食酢、木酢液、竹酢液の違いは、水草動画が使って比較する限り、大きな違いはないので、スーパーで売られている一番安い食酢を使っています。酢を塗った器具や流木は、2~3分放置した後に水道水で酢を洗い流します。ヤマトヌマエビが水槽にいる場合は、2~3日で枯れた黒髭コケは完全になくなります。
枯れたコケを食べる生体がいない場合は、1~2週間、枯れたままの状態で残りますが徐々に水中に溶け出してなくなります。

食酢・木酢液・竹酢液による除去方法
食酢・木酢液・竹酢液による除去方法

酢を使う時の注意

流木に酢を塗るときの注意は、流木に水草を活着させている場合、水草の葉に酢を付けないように気を付けまます。水草の葉に酢がついた場合は、すぐ水道水で酢を洗い流してください。葉に酢がついた場合、写真のように葉が枯れてしまうことがあります。

酢が葉について枯れてしまうので注意
酢が葉について枯れてしまうので注意

生体による除去

黒髭コケをよく食べてくれる生体は、サイアミーズフライングフォックスやヤマトヌマエビが黒髭コケをよく食べます。特にサイアミーズフライングフォックスは石などについた頑固な黒髭コケも食べてくれる優秀なコケ取り名人です。生体を使って黒髭コケの除去効果を最大限に引き出す方法はこちらの記事も合わせてご覧ください。

4.黒髭コケの抑制方法

黒髭コケの抑制方法は水槽の栄養分がある程度取り除かれた、黒髭コケの発生度合が軽度〜中度の場合に、抑制効果が感じられる方法です。黒髭コケの抑制の基本は定期的な水替えによる水槽内の栄養分を取り除くことになりますが、ここでは定期的な水替えに加えて行う黒髭コケの抑制方法を紹介します。

水草によるコケの抑制

黒髭コケの発生を抑制するには、水槽内に栄養分が蓄積しずらい環境を作ることが大切です。水草は光合成により水槽内の栄養分を吸収して、黒髭コケの発生を抑制する効果があります。丈夫で成長の早い有茎水草を入れることで、水槽内の栄養分を吸収してくれます。水草から大量の気泡の放出がみられるような水槽では、大量の栄養分が水草に吸収されます。CO2添加がない水槽では成長の早い、ハイグロフィラ ポリスペルマパールグラス、バリスネリア スピラリス、ロタラの仲間がおすすめです。綺麗な水槽を作る為の管理方法の記事も合わせてご覧ください。

コケ抑制剤を使った方法

水替え頻度や水草が少ない水槽では、どうしても黒髭コケが蔓延しやすい状態になります。コケ抑制剤を使うことで、発生の抑制を抑えることができます。ただし水草にも影響あるので、水草水槽にはあまりおすすめできません。コケ抑制剤はバイコムのアルジーガードが黒髭コケに抑制効果があります。コケ抑制剤の使い方やコケの効果の比較はこちらの記事をご覧ください。

コケの抑制剤
コケの抑制剤

化学ろ材を使った方法

化学ろ材は水槽内の栄養分をろ材に吸着させて除去させる方法です。ゼオライトや活性炭などは化学ろ材になります。水草水槽ではあまり導入する機会はありませんが、熱帯魚の飼育数が多く病気の発生リスクが高い水槽などには使用されることがあるようです。