3.アクアリウムの器具の選び方

これからアクアリウムを始める初心者向けの器具の選び方をイラストや写真を使って、アクアリウム器具の基礎知識から水槽サイズに合わせた器具の選び方までを紹介します。

 

1.どんなアクアリウムにする?

はじめに作りたいアクアリウムの方向性が見えてくると、必要なアクアリウム用品や器具の選び方が見えてきます。ここでは3つのコンセプトの水槽を紹介します。

コンセプト水槽別レイアウト
コンセプト水槽別レイアウト

2.水槽の設置場所を決める

水槽を選ぶ前にまずはじめに水槽を置ける場所を確認します。水槽の設置場所は重要で、一度水槽を設置してしまうと簡単に移動はできなくなるので次の事を参考にして水槽の設置場所を決めていきましょう。

水槽設置場所
水槽設置場所

 

3.アクアリウムに必要な器具と選び方

アクアリウムはどんな器具が必要なのか紹介していきます。水草水槽や熱帯魚水槽は金魚水槽やメダカ水槽との違いは、水温管理する器具が必要な点です。また熱帯魚用のフィルターなど多くの種類の製品があります。綺麗な水草水槽を作る場合は二酸化炭素(CO2)を添加する器具も必要になります。

水槽器具
水槽器具

水槽の種類と特徴

水槽は大小様々なサイズや形状のものがあります。素材はガラス水槽とアクリル水槽と2種類がありますが、水草水槽や熱帯魚水槽ではガラス水槽が多いです。水草水槽では水槽の枠の黒いフチのない水槽が使われることが多いです。小型水槽は正方形をした25~30㎝のキューブ水槽、中型水槽は幅60㎝水槽、大型水槽は幅90㎝~120㎝水槽のサイズが主流です。

水槽の選び方

水槽の選び方は、初心者ではじめて水槽を購入する場合は、幅30㎝の小型水槽や幅60㎝の中型水槽から始めるとよいでしょう。小型水槽と中型水槽のどちらかに迷った場合は、中型水槽をおすすめします。理由としては、水槽は水量が大きくなるほど、水質が安定して管理がしやすくなります。また水草水槽の場合は水槽サイズが大きいほど、迫力がある魅力ある水景が作れます。しかし60㎝水槽は少し大きすぎると感じる場合は、30㎝キューブ水槽など小型水槽を選ぶとよいでしょう。30㎝水槽は初心者向けの器具も充実しています。さらに気軽に始められる水槽サイズなので人気のある水槽サイズです。大型水槽は将来的にステップしていく中で水槽サイズを大きくしてくとよいでしょう。

水槽の種類と特徴
水槽の種類と特徴

水槽台の選び方

水が入った水槽は非常に重くなります。強度のあるしっかりした水槽台を選ぶことが大切です。また水槽台の選び方は強度、収納性、水槽台の高さが重要になります。水槽の重量は30㎝キューブ水槽は約30kg、標準の60㎝規格水槽は約70kg 120㎝水槽は約260kgになります。大型水槽には床の強度にも気を使う必要があります。収納性は、外部フィルターや、CO2機器など水槽の器具を収納できる水槽台が水槽周りをすっきり整理できます。水槽台の高さは70㎝以上あると、女性には水替え時に少し高く感じる高さになります。水槽台の高さは、水槽の高さと合わせ、水槽の作業がしやすいい高さの水槽台を選ぶことが大切です。水槽台の高さは50~70㎝前後を目安にして選ぶとよいでしょう。

水槽台選びのポイント
水槽台の選び方

照明の種類と特徴

照明はLED、メタハラ、蛍光灯の3種類があります。設置方法は水槽に載せる上置型や吊り下げタイプがあります。LEDはコンパクトで電気量を抑えながらも明るいのが特徴です。寿命が長く現在アクアリウムでは一番普及されている照明です。メタハラは非常に強い光線により、深い水深の水槽でも水草を育てることができます。メタハラは吊り下げタイプが一般的で水草水槽やテラリウムで使われることが多い照明です。蛍光灯は古くから使われている照明で、水草を育てるには適しています。

照明の選び方

初心者向けには上置型のLEDの照明を選ぶとよいでしょう、上置型のLEDの照明は小型水槽から中型水槽向けの製品が多くあります。LED照明の選び方は照明の強さが重要になります。水草水槽は水槽の高さ(水深)が高くなるほど、強い照明が必要になります。小型水槽であれば、水槽の高さは低いので特に強い照明を意識する必要はありませんが、中型から大型水槽で水槽の高さが45㎝以上の水深になる場合の水槽では照明量が多く必要になります。強い照明が必要な場合は、照明を2台、3台設置する場合もあります。照明を選ぶ際は、光量の(W ワット数)や波長(K ケルビン)をみて水草に向いた照明を選ぶとよいです。

照明の種類と特徴
照明の種類と特徴

底床の種類と特徴

底床は大きく分けて2種類あります。1つは土を焼いたソイルと呼ばれているもの、2つめは大磯や田砂など砂利があります。ソイルは水草や弱酸性を好む熱帯魚に適した水質を作ることができる底床です。ソイルは1年から2年ほどで寿命がきて、交換が必要になります。大磯や田砂などの砂利の場合は、砂利で育ちやすい水草を選ぶ必要がありますが、砂利は寿命はほぼ半永久的に使えるのがメリットです。

底床の種類と特徴
底床の種類と特徴

底床の選び方

水草や小型の熱帯魚を中心とした水槽にしたい場合は、ソイルがおすすめです。熱帯魚を中心とした水槽であれば、砂利がおすすめです。初心者の方はソイルを選ぶことで水草を育てやすい環境が作れます、水草の育成にこだわらなければ恒久的に使える砂利が良いでしょう。

ソイルの大きさと水槽に合わせた必要な量

ソイルにはノーマルやパウダーなどサイズがあります。中型水槽から大型水槽はノーマルタイプのソイルが適しています。水槽サイズの大きさに合わせソイルのサイズを選ぶとよいでしょう。小型水槽はノーマルやパウダータイプが適しています。目の細かいパウダーやスーパーパウダーは底床を厚く敷き詰めすぎると目詰まりが起きやすくなるので注意が必要です。下記の表は水槽サイズに合わせたソイルや砂利の高さに必要な容量の目安です。水草水槽の場合は底床に傾斜をつけてレイアウトすることが多く、多めの底床を敷き詰めるケースが多いです。底床に傾斜を付けない場合は、高さ5㎝もあれば十分です。

水槽サイズに合わせた底床量の早見表
水槽サイズに合わせた底床量の早見表

フィルターの種類と特徴

フィルターの種類は様々な種類があります、小型水槽向けは外掛けフィルター、中型水槽から大型水槽は、外部フィルターや上部フィルターが適しています。その他補助的に使う内部フィルターや底面フィルター、投込式フィルター(ぶくぶくエアー式)があります。外掛けフィルターの特長はメンテナンス性が高く、初心者でも使いやすいフィルターです。外部フィルターは、濾過能力が高く水草水槽に適したフィルターです。上部フィルターは水草水槽には適していないタイプのフィルターですが、濾過能力とメンテナンス性が高い為に熱帯魚水槽では定番のフィルターです。

フィルターの選び方

フィルターの性能は、濾過面積(容量)、水流の強さの二つがポイントになります。フィルターの製品仕様には水流、容量が記載されています。フィルターのモーターの音も部屋の中では気になるポイントです。外部フィルターは、濾過能力が高く、水草水槽や熱帯魚水槽では定番のフィルターです。外部フィルターの唯一の欠点は、他のフィルターと比べてメンテナンス性が悪いという点です。上部フィルターは、メンテナンス性が高く、濾過能力もあり、初心者でも使いやすいタイプのフィルターです。ただ上部フィルターは小型水槽や水草水槽では水槽の上部にフィルターを設置することで照明の設置部分がふさがってしまうので適していません。外掛けフィルターは安価で、掃除などメンテナンスしやすく初心者の方にも使いやすいフィルターです。また外掛けフィルターは小型水槽向けの低価格な製品も多いです。外掛けフィルターの欠点は、濾過面積が少なく濾過能力が低く中型水槽から大型水槽には適していません。

フィルターの種類と特徴
フィルターの種類と特徴



ろ材の種類と特徴

ろ材は大きく分けて物理ろ過材、生物ろ過材、化学ろ過材の3種類があります。物理ろ過材は、ゴミを取る目的としています。スポンジ状のウールタイプは物理ろ過材です。生物ろ過材は水槽の汚れ成分をろ材に定着したバクテリアによって分解して、水槽をろ過するタイプのろ材です。化学ろ過材は、水槽内の汚れを吸着するタイプです。化学ろ材は水槽の立ち上げ時の濁り対処に活性炭を化学ろ材として使うことあります。化学ろ過材は汚れを吸着したら使い捨て交換する必要があります。

ろ材の選び方

ろ材はフィルターを購入した際に付属している製品とろ材は別売りの製品があります。外部フィルターはろ材が付属していない場合があります。付属していない場合は、個別にろ材を揃える必要があります。ろ材の選び方はフィルターの容量に合わせて、ろ材の大きさや量を選びます。ろ材の組み合わせは、「物理ろ過材」+「生物ろ過材」が基本的な組み合わせです。物理ろ過材は粗めのフィルターパッドがよいでしょう。生物ろ過材はエーハイムのサブストラットやバイオメックなどバクテリアが定着しやすく洗いやすいタイプが使いやすいです。私は化学ろ材は使用しませんが、水槽の濁りが取れない場合などに活性炭を使用することがあるそうです。

・細かすぎるろ材は、目詰まりをしやすい、メンテナンス性が悪い
・ろ材は詰めすぎないで8分目から9分目の量

ろ材の種類と特徴
ろ材の種類と特徴
ヒーターとサーモスタットの種類と特徴

サーモスタットは水温をセンサーで感知して、水温をヒーターで調整する器具です。ヒーターは大きく二つのタイプがあります。ヒーターとサーモスタットが分かれた分離型タイプとヒーターとサーモスタットが一体になったタイプがあります。ヒーターとサーモスタットが一体になったタイプは、温度固定式と温度可変式とあり、水温調整ができるものと、水温が調整できない固定(26度など)のものがあります。水温が固定のタイプは安価なのが特徴です。

ヒーターとサーモスタットの選び方

ヒーターとサーモスタットが分かれた分離型タイプがおすすめです。ヒーターは消耗品なので、ヒーターとサーモスタットが別れたものが良いです。小型水槽は、ヒーターにサーモスタットが内臓された一体型のタイプの製品が多くでています。ヒーターとサーモスタットを購入する際に気を付けたいことは、ヒーターは熱を発生する製品なので、安価なのもを選ばないでしっかりした製品を選ぶことが大切です。

ヒーターとサーモスタットの種類と特徴
ヒーターとサーモスタットの種類と特徴

CO2器具の種類と特徴

水草水槽には水草が光合成に必要な、CO2(二酸化炭素)を添加することにより、水草を美しく育てることができます。CO2の添加方法は大きく4種類あります。高圧ボンベ(自動)、プッシュ式ボンベ(手動)、化学反応式、発酵式(自作)がります。高圧ボンベによるCO2添加方法は水草水槽で一番使われる方法です。高圧ボンベは電磁弁とタイマーを使うことによって、CO2の添加を自動化することができます。プッシュ式ボンベは通常のスプレーのボンベで、CO2を手動で添加する方法です。化学反応式はクエン酸と重曹を使ってCO2を発行する方式です。化学反応式は近年導入された方式で、製品の種類は少ないですが、電磁弁によって自動添加できる製品も販売されています。発酵式はイースト菌を使ってCO2を発生する方法です。発酵式の方法はネットで検索するといろいろ記事がでてくるので参考になるかと思います。

CO2添加に必要な器具
CO2添加に必要な器具
CO2器具の選び方

初心者の方は、まずはCO2器具を使わないで育つ水草から挑戦して、水草水槽のステップアップでCO2器具を揃えてもよいと思います。しかし綺麗なネイチャーアクアリウムに挑戦したい方は、是非CO2器具の購入を検討してみください。小型水槽~中型水槽であれば、高圧ボンベCO2器具一式そろったものが販売されているものがおすすめです。大型水槽であれば、ランニングコストを考えると大型ボンベの導入がおすすめです。化学反応式はCO2ボンベに比べると若干手間ががかかりますが、高圧ボンベを使わないメリットがあります。発酵式は手間がかかりますが費用をかけずにCO2を添加したい方に良い方法です。

30㎝水草水槽の器具の選び方

①お洒落な小さな水槽を作る
①お洒落な小さな水槽を作る
照明はLEDの水槽の上に置く上置型で、水草水槽用の強めの照明を選ぶとより美しく水草を育てることができます。水槽は幅25㎝から30㎝のキューブ水槽がおすすめです。小型水槽でも正方形のキューブ水槽を選ぶことによって、スケール感のあるお洒落な水槽を作ることができます。底床は30㎝キューブ水槽の場合は、ソイルを底床の高さ7~8㎝程度になる6.3L~7.2L程度あると傾斜をつけレイアウトしやすい量になります。水槽台は、30kg以上の重量に耐えられる安定した台があれば専用の水槽台は必要ありません。濾過器は外掛けフィルターが取り扱いやすいフィルターになります。より濾過能力のフィルターを選ぶ場合は外部フィルターが良いでしょう。外掛けフィルターの特長は小型水槽向けの製品が多く、掃除のしやすいフィルターです。安価な製品も多く初心者の方にも導入しやすいフィルターです。ろ材は外掛け用のろ材がセットで付属されていることが多いです。また外掛けの交換用のろ材も多く販売されています。水温管理はヒーターとサーモスタットが一体型になった温度可変式のサーモスタットが良いです。一体型は分離型より水槽内をすっきりさせることができます。また水温24~25度に調整できる温度可変式のサーモスタットが水草水槽にとって扱いやすいです。ヒーターは25㎝~30㎝キューブ水槽は100W(20~40L)を選びます。CO2機器は、綺麗な水草水槽を作るには欠かせない器具ですが、CO2添加がなくても育つ水草を選んで水槽を作ることもできます。CO2機器を揃える場合は、ボンベ、レギュレーター、電磁弁、タイマー、拡散器がセットのものを購入することをおすすめします。

60㎝水草水槽の器具の選び方

②緑の茂った自然観あふれる水槽を作る
②緑の茂った自然観あふれる水槽を作る
照明はLEDの水槽の上に置く上置型で、水草水槽用の強めの照明を選ぶとより美しく水草を育てることができます。さらに照明を1台から2台増設することにより、さらに幅広い水草種類の育成が可能になります。水槽は標準の60㎝規格水槽がおすすめです。60㎝水槽はアクアリウムの定番の水槽サイズで、最も製品が充実した規格になります。底床は60㎝規格水槽の場合は、ソイルを底床の高さ7~8㎝程度になる12.6L~14.4L程度あると傾斜をつけレイアウトしやすい量になります。水槽台は水槽用の専用台を選ぶことをおすすめします。60㎝水槽用の水槽台は安価なタイプからインテリア性を重視したタイプまで製品も充実しています。濾過器は60㎝水槽向けの外部フィルターが各社から販売されています。古くから定番とされているメーカーはエーハイムになります。ろ材は、外部フィルターに付属している外部フィルターを購入することをおすすめします。もし付属していない場合は、リング状やボール状の生物ろ過材とフィルターパッドを組み合わせたろ過材を選ぶとよいでしょう。水温管理はヒーターとサーモスタットが分離したタイプまたは、一体型の温度可変式タイプがよいでしょう。CO2機器は、綺麗な水草水槽を立ち上げるためには必要になります。CO2機器はボンベ、レギュレーター、電磁弁、タイマー、拡散器がセットのものがおすすめです。

60㎝熱帯魚水槽の器具の選び方

③綺麗な熱帯魚をメインにした熱帯魚水槽を作る
③綺麗な熱帯魚をメインにした熱帯魚水槽を作る
照明はLEDの水槽の上に置く上置型で普及しているタイプが安価でおすすめです。LEDは通常3色(白、青、赤)のランプが内臓されていますので、水槽の雰囲気に合わせ照明の色が変えられるのも特徴です。水槽は中型水槽の標準の60㎝規格水槽が熱帯魚が飼育環境の器具が充実していておすすめです。60㎝水槽のサイズは小型魚から中型魚(15㎝程度)まで幅広い熱帯魚が飼育できます。底床は60㎝規格水槽の場合は、砂利を底床の高さ4~5㎝程度になる7.2L~9L程度で、水草水槽とは違い熱帯魚水槽は底床は高く敷かなく必要はありません。水槽台は、水槽用の専用台を選ぶことをおすすめします。60㎝規格水槽でも水槽台やフィルターの重さを含めると約70kgの重さになります。濾過器は60㎝水槽とセットになっている上部フィルターが定番です。その他外部フィルターも濾過能力が高く熱帯魚水槽におすすめです。ろ材は、上部フィルターの場合は付属しているろ材(ウール状)などが定番です。外部フィルターも付属しているろ材で対応できます。水温管理はヒーターとサーモスタットが分離したタイプまたは、一体型の温度可変式タイプがよいでしょう。CO2機器は、熱帯魚水槽では特に必要ありません。水草はCO2添加がいらない丈夫な水草を選びます。

4.アクアリウム用品の購入方法

さてここまで初心者向けにアクアリウムに必要な器具の選び方を紹介してきました。アクアリウム製品は多数あり、今回紹介した器具の組み合わせは一例です。実際にショップに行くと、ショップの店員が提案してくれる器具などはまた違ってくる場合があります。アクアリウム用品の必要なものを確認できたら、さっそくアクアリウム用品を揃えていきましょう。購入方法は、アクアリウムショップやネットショップで購入することができます。アクアリウムショップはやはり、お店に足を運び商品を見て購入する楽しみがあります。レイアウト素材の石や流木など実際に見て購入することでレイアウトのイメージがわいてきます。また熱帯魚や水草も状態を見て、店員にいろいろアドバイスを受けながら購入することができます。ショップ選びやショップ探しは前回の記事のアクアリウムを楽しむためのショップの選び方をご覧ください。

次回の4.水草の育て方は、綺麗な水草水槽を作るための水草の基礎知識から失敗しないためのコツを紹介します。



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