4.水草の育て方

水草は水中の中で育てる特殊な植物です。はじめて水草を育てる初心者の方にわかりやすく水草育成の基本から水草の選び方まで紹介します。

1.水草育成の基本

水草を上手に育てるための5つの基本
水草を上手に育てるための5つの基本

1.水草に適した水温は24~25度が最適な温度です。水温は高すぎると成長が鈍り、低すぎると熱帯魚の飼育に適しません。2.水草が好む水質は軟水の水質を好みます。ソイルを使うことで軟水の水質を作ることができます。3.水草育成に適切な照明時間は7~10時間になります。照明時間が短すぎると水草の成長が鈍り、長すぎるとコケが発生しやすくなります。4.水草はコケの発生に弱く、葉にコケが付着すると成長が鈍り、枯れたり溶けたりする場合があります。肥料の与え方や熱帯魚の飼育方法などコケを出さないための管理が重要です。5.水草は水道水に含まれる微量元素やCO2を好みます。週に1~2回程度の水替えを行うことで、コケの発生抑え綺麗な水草水槽を維持しやすくなります。

水草の形状

ショップでは数百種類の水草が販売されています。大きく分けて2つのタイプ水草があり、茎が縦に伸びる有茎水草、茎が短く葉を広げたように育つロゼット状の水草があります。ウィローモスやアヌビアスの仲間は石や流木に活着させられる種類の水草です。また浮草や苔などの種類があります。

水草の種類と形状
水草の種類と形状
水草の種類
ロタラの仲間(有茎水草)

ロタラの仲間は、成長の早い有茎水草の種類です。葉の長さは1.5㎝~3㎝ほどで小さめの葉をつける種類が多いのが特徴です。また美しく赤く染まる種類も多く非常に魅力のある人気のある種類の有茎水草です。ロタラインディカは環境によって緑から赤まで色が変わる水草です。グリーンロタラは、赤味を帯びない緑の美しい茂みを作る水草です。ロタラマクランドラ(レッドリーフバコパ)は、赤く染まり葉にウェーブがつく美しい水草です。リスノシッポ(ロタラ ワリッキー)は、葉が細く繊細で美しい赤系の水草です。

ロタラの仲間
ロタラの仲間

ルドウィジアの仲間(有茎水草)

ルドウィジアの仲間は、赤に染まる葉をした成長の早い育てやすい種類です。ルドウィジア グランデュローサやルドウィジア レペンス ルビンは環境によって緑から赤味を帯びる水草です。ルドウィジア スーパーレッドは、環境に左右されずに真っ赤になりやすく、葉の大きさは一回り小さく、成長もやや遅いのが特徴です。ニードルリーフ・ルドウィジアは、細い葉をした密生感のある赤い茂みを作ってくれる水草です。

ルドウィジアの仲間
ルドウィジアの仲間

ミリオフィラムの仲間(有茎水草)

ミリオフィラムは、雪の結晶や鳥の羽のような印象を受ける繊細で美しい葉が特徴の有茎水草です。成長が非常に速いミリオフィラム マトグロッセンセは、数本植栽するだけであっという間に増えていきます。レッド ミリオフィラムは、成長が早く赤く染まる美しい水草です。成長が比較的遅く、大型化しないミリオフィラム ガイアナドワーフは、美しい茂みを作ってくれます。

ミリオフィラムの仲間
ミリオフィラムの仲間

クリプトコリネの仲間(ロゼット状の陰性水草)

クリプトコリネの仲間は、株で大きくなり増えていく陰性水草です。陰性水草は弱い照明でも育つ水草です。クリプトコリネは、あまり高く成長しない種類のため前景から中景で使われる水草が多いのが特徴です。またクリプトコリネは葉が溶けやすいのが特徴です。葉が溶けても新しい葉を株から展開して美しい茂みを作ってくれます。前景にはクリプトコリネ ルーケンスクリプトコリネ ベケッチー、中景にはクリプトコリネ ウェンティー ブラウンクリプトコリネ ウェンティー グリーン後景にはクリプトコリネ バランサエなどが使われことが多いです。

クリプトコリネの仲間
クリプトコリネの仲間

アヌビアスの仲間(ロゼット状の陰性水草)

アヌビアスの仲間は、濃い緑をした観葉植物のような水草です。また成長が非常に遅い陰性水草です。アヌビアスの仲間は、流木や石などに活着力がありネイチャーアクアリウムなどでもよく使われる水草です。アヌビアス ナナはアヌビアスを代表とする人気の種類です。葉が丸みがあり可愛らしい水草です。アヌビアス ナナ プチは、アヌビアスナナをさらに小さくした水草です。アヌビアスナナ プチを使うことでよりレイアウトに密生感のある茂みを演出できます。

アヌビアスの仲間
アヌビアスの仲間

ミクロソリウムの仲間(ロゼット状の陰性水草)

ミクロソリウムは、濃い緑の葉をした細長い大きな葉が特徴の陰性水草のシダの仲間の種類です。流木や石に活着力があり水草水槽では定番の水草です。ミクロソリウム プテロプスは初心者にも育てやすい種類の水草です。ミクロソリウム・ナローリーフやミクロソリウム トライデントは、時間をかけて育成することにより深い茂みを作りレイアウトを引き立ててくれます。

ミクロソリウムの仲間
ミクロソリウムの仲間

エキノドルスの仲間(ロゼット状の水草)

エキノドルスは、細長いテープ状をした葉をもつロゼット状の水草です。比較的成長も早く初心者に育てやすい種類の水草です。アマゾンソードは初心者にも育てやすい大きくなる種類の水草です。またアマゾンソードを赤くしたエキノドルス ルビンも人気の種類です。エキノドルス テネルスは前景用の育てやすい成長の早い水草です。

エキノドルスの仲間
エキノドルスの仲間

2.水草の選び方

水草の選び方は、4つのポイントを確認することで自分の水槽に合った水草を選ぶことができます。

水草の選び方
水草の選び方
水草の育てやすさからの選び方

水草の育てやすさは、CO2添加が必要かどうか、水質にうるさくないかの2つのポイントがあります。CO2が不要で、軟水から硬水までの水質に適応できる水草が育てやすい水草です。初心者の方は育てやすい水草を選ぶことをおすすめします。

水草の育てやすさ
水草の育てやすさ
水草の特徴を知る

大きくなる水草や成長の早い水草の種類を知る事で、水槽サイズやレイアウトの配置に合わせた水草を選ぶことができます。

水草の特徴を知る
水草の特徴を知る

初心者向けのおすすめの水草やレイアウトに合わせた前景、中景、後景用のおすすめの水草を紹介します。

代表的な前景用水草

前景用の水草のは、背丈が高くならず、低く維持できる水草がおすすめです。前景用の水草の育成は強い照明とCO2添加により、這うように成長させて茂みを作ることができます。ヘアーグラス ショート、ヘアーグラスは、前景に草原のような茂みを作ってくれます。キューバパールグラス、ニューラージパールグラスは非常に小さい葉を密生させ美しい絨毯をつくります。オーストラリアン ノチドメはクローバーのような葉をした可愛らしい前景用に使える水草です。リシアは美しい茂みと気泡が見られます。

代表的な前景用水草
代表的な前景用水草

初心者におすすめの前景用水草

初心者に育てやすい前景用の水草は成長が早く丈夫で育てやすい水草を選ぶとよいでしょう。テネルスやストロギネ レペンスはCO2がなくても育てることができます。グロッソスティグマピグミーチェーンサジタリアはCO2がなくても枯れることはありませんが、CO2添加を行うことで綺麗な絨毯ができます。

初心者におすすめの前景用水草
初心者におすすめの前景用水草

代表的な中景用の水草

中景用の水草は、背が高くなりすぎないロゼット状の水草や葉が小さく成長が遅い有茎水草がおすすめです。ロゼット状の水草では、ブリクサショートリーフやクリプトコリネの仲間が中景用の水草として使われることが多いです。有茎水草では、グリーンロタラ、ミリオフィラム ガイアナドワーフ、ディディプリスロタラマクランドラグリーン グリーンなど中景用の水草として適しています。

代表的な中景用の水草
代表的な中景用の水草

初心者におすすめの中景用の水草

初心者におすすめの中景用の水草は、CO2がなくても育ち成長が早い有茎水草を選ぶとよいでしょう。
底床がソイルの場合はヘテランテラがおすすめです。底床が砂利の場合は、パールグラスやニューパールグラスがおすすめです。

初心者におすすめの中景用の水草
初心者におすすめの中景用の水草



代表的な後景用の水草

後景用の水草は、背丈が高くなる有茎水草や大型になるロゼット状の水草が多く使われます。有茎水草は、ロタラ インディカ、ニードルリーフ・ルドウィジアなどトリミングに強い水草が後景用に適しています。ロゼット状の水草は底床がソイルの場合は、シペルス ヘルフェリー、底床が砂利の場合は、クリプトコリネ バランサエなどテープ状の長い水草が後景用にはおすすめです。

代表的な後景用の水草
代表的な後景用の水草

初心者におすすめの後景用の水草

初心者におすすめの後景用の水草は、丈夫でCO2のいらない水草を選ぶとよいでしょう。底床がソイルの場合は、バリスネリア ナナ ロトンディフォリア、底床が砂利の場合はバリスネリア スピラリスがおすすめです。また底床がソイルや砂利のどちらの環境でも育ちやすい後景用の水草は、ハイグロフィラ ポリスペルマ、ルドウィジア、アンブリアが丈夫でおすすめの水草です。

初心者におすすめの後景用の水草
初心者におすすめの後景用の水草

小型水槽におすすめの水草

小型水槽は、葉が小さく密生する種類の水草を選ぶことで、小型水槽の限られたスペースの中でスケール感を出すことができます。前景用は、グロッソスティグマ、ヘアーグラス ショート、中景用~後景用は、ヘアーグラス、パールグラス、ニューパールグラスがおすすめです。

小型水槽におすすめの水草
小型水槽におすすめの水草

活着力のある水草

水草には、底床に植えないで流木や石に活着して育てることができる種類があります。この活着力のある水草は水草水槽のレイアウトではよく使われます。緑の濃い種類では、アヌビアスの仲間、ミクロソリウムの仲間、ボルビティス ヒュディロティの種類が活着力があります。茶、赤系の種類は、ブセファランドラの仲間、ハイグロフィラ ピンナティフィダの種類が活着力があります。またネイチャーアクアリウムなどでは、流木にウィローモスを活着させることによって原生林をイメージした美しい水景を作り出します。

活着力のある水草
活着力のある水草

水草の売られ方

水草の売られ方は、一本単位で売られているバラ売り、ポットに入って売られているポット売り、組織培養で育てられた組織培養カップ売りがあります。バラ売りで販売されている水草は割高ですが、ハイグロフィラなど成長が早い水草の種類は、数本で十分増やせるのでバラ売りを選ぶことがあります。また予算に合わせて1本単位で購入する場合もあります。ポットで販売されている水草は、株やロゼット状の水草の種類の水草がポットで売られていることが多いです。有茎水草もポットで売られていることがあります。ポット売りは株やロゼット状の水草の場合は3株~5株、有茎水草の場合は5本~15本ほど1ポットに入っています。ポットで購入した場合の方が1本単位で購入するより割安な場合が多いです。組織培養カップ売りは、水中葉に近い状態で、葉は小さいですが株の数が多く葉が密生しているものが多いのが特徴です。クリプトコリネの仲間などはポットではなく組織培養のカップを選ぶことが多くなりました。

水草の売られ方
水草の売られ方
ショップでの水草の選び方

ショップでの水草の選び方は、少しくらい枯れた葉がついていても大丈夫ですが、葉の色が薄くなっていたり、黄色くなっていたりする部分が多い水草は避けたいです。また水草の葉がしんなりしていまっている水草もよくありません。葉が多く、状態の良いものを選びましょう。またショップの店員に自分の水槽環境(水槽サイズ、CO2添加の有無、底床の種類など)を伝えてアドバイスを聞きながら水草を選ぶこともおすすめです。

3.水草の育て方

水草の育て方
水草の育て方
水草の導入方法

購入した水草は、水上葉の場合は虫や農薬がついている場合があります。また水中葉の水草はコケや貝の卵などもついていたりする場合があるので、購入した水草は水道水で洗い流す必要があります。ポットで購入した場合はウールを落として、伸びた根や枯れた葉はカットします。組織培養の場合は、ゼリー状のものを洗い落とします。ポットや組織培養の場合は、植栽しやすい様に株を小分けにします。

水草の導入方法
水草の導入方法
水草の育て方

水草の育て方は、水槽に植栽してから水草の成長に合わせてトリミングや差し戻しをして育てていきます。一般的な有茎水草は植栽から1~2週間で、水中葉から水上葉に移行します。成長の早い水草は1~2週間でトリミングが必要になります。トリミングを繰り返すことによって、植栽から1か月から2か月程度で綺麗な茂みができます。(水草の種類や環境よって成長のスピードが大きく異なる場合ががあります。)

水草の育て方
水草の育て方
水草の植え方

水草の植え方(植栽)は、ピンセットを使い水草を植えていきます。有茎水草の場合は、1~3本程度まとめて植えていきます。底床には3~5㎝の深さに植えていきます。水草が浮かんでこないようにするための植え方は、水草の茎下または根っこ部分をピンセットでつかみ、垂直に底床に埋め込み、底床3㎝~5㎝程度の深さの位置でピンセットでつかんでる茎の部分を斜め横に押し込みながら、ピンセットでつかんでいた茎を離し、ピンセットを垂直に底床から抜きます。底床に植えた根っこ部分の先端が少し斜めになるように植えることで底床の重さで水草が浮かんでこなくなります。前景用のヘアーグラスやグロッソスティグマは、5~10本ほどの束にして植えていきます。水草が浮かんできてしまう場合は、葉の一部を底床に埋まった状態までの高さまでピンセットで植栽していきます。少しくらい底床に葉が埋まっていても成長することできます。

水草用のハサミとピンセット
水草用のハサミとピンセット
ピンチカット

有茎水草は、ピンチカットというトリミング方法によって伸びた水草を剪定します。ピンチカットは、伸びた部分を刈り込むように、ばっさり背丈を短くします。有茎水草のトリミング方法のポイントは、成長速度や水草の難易度に合わせてカットする高さを決めます。成長が早く、育てやすい水草は、カットする際に底床から3~4㎝ほどの低い高さでカットしてます。成長が遅かったり、難易度の高い水草は、カットする高さを背丈の半分以上の高めの高さでカットします。この高さの調整によって、水草の成長速度をコントロールできます。

差し戻し

差し戻しはピンチカットでカットした水草の上部を、底床に植栽し直すことを差し戻しと呼びます。

水草の増やし方

有茎水草の場合は、ピンチカットによってカットされた部分が枝分かれして、水草全体のボリュームが増えていきます。またピンチカットによってカットした上部の草を差し戻すことにより、水草全体に密生感を付けることができます。ロゼット状の水草はランナーを出して増える水草が多く、トリミングは、株の外側の古い葉からカットしていきます。また株が大きくなりすぎた場合は、ランナーで増えた子株と入れ替えてレイアウトを維持します。グロッソやヘアーグラスなどは底床に広がり絨毯のように茂みを作る水草のトリミングは、水草が全体に広がり茂みに厚みが出てきてからカットします。トリミングは1~3回繰り返すと、下部の葉の展開が鈍り、植栽し直す必要がでてきます。株状の水草は、葉を増やして株を成長させて増えていきます。株状の水草は比較的成長が緩やかな水草が多く、じっくり育成できるコケが少ない環境で育てることが大切です。大きくなった株は、株分して増やすことができます。

トリミングの見極め

ピンチカットを繰り返していくと、水草の下部の葉が枯れだしたり、茎が細くなり成長が鈍り、新しい新芽の展開が鈍くなります。ピンチカットは水草の状態を見ながら2~3回程度繰り返した場合に、下部の水草を底床から抜き、ピンチカットでカットした上部の元気な部分を植栽し直します。水草のトリミングした茎や葉の状態を見極めて、ピンチカットをするか、差し戻しをするかを見極めます。

CO2(二酸化炭素)添加の有無

CO2(二酸化炭素)が添加ある場合と、CO2添加がない場合の水草育成のポイントを紹介します。

CO2添加量の目安

CO2添加は添加量が重要になります。CO2添加量が多すぎても、少なく過ぎてもよくありません。水草の成長を見ながら添加量調整する必要があります。バブルカウンターを見て30㎝水槽は2~4秒に1滴、60㎝水槽は1~2秒に1滴程度が目安になります。CO2添加量が多すぎると、成長が早すぎたり、成長のスピードが速すぎるために栄養不足の症状が起きることがあります。CO2添加量が少なすぎると、極端に成長が遅くなることがあります。CO2量が多すぎて水草が間延びしたりしない成長で葉の裏に気泡が付く程度が綺麗に育つ添加量の目安です。

CO2添加の有無
CO2添加の有無
CO2添加がない場合

CO2添加しない場合は、CO2添加しないで育つ水草を選ぶことが大切です。また底床をソイルを使い水質を軟水に保つことで水草が育てやすい環境を作れます。

CO2添加のメリット

CO2添加のメリットは水草がCO2添加により、水草の成長が促進され、水草が水槽内の栄養分を吸収して、コケの抑制の役割をはたします。

肥料の与え方

水草育成で肥料の添加は重要になります。しかし与え方を間違えるとせっかく綺麗に育っていた水草や水槽がコケだらけになるというリスクがあります。失敗しないためにも次のポイント抑えて慎重に肥料を添加していきましょう。

肥料の与え方
肥料の与え方
肥料の種類

肥料の種類は固形肥料と液肥の2種類のタイプがあります。固形肥料は底床に埋め込むタイプの肥料です。固形肥料の特徴は肥料成分が長期に持続して水草に栄養分を供給できるのが特徴です。液肥は即効性のある肥料です。液肥は非常に効果があり、簡単に添加できるのが特徴です。液肥は効果が高い反面、コケの影響も大きく、添加量を間違えると水槽がコケまみれになってしまう場合があります。

追肥のタイミングと追肥の注意点

肥料は、ソイルで立ち上げた水槽であれば、しばらくの期間必要ありません。水槽を立ち上げて1か月半~3か月以降のコケの出てない状態かつ水草が良く茂った状態のタイミングで、水草の状態を見ながら追肥していきます。
CO2添加をしていない場合は、液肥や固形肥料の吸収が非常に少ない為、通常の与える量を添加してしまうとコケが出てしまいます。添加量は記載の5分の1以下の量から様子を見ながら添加することをおすすめします。

水草水槽の観察ポイント

植栽した水草がどう育っていくのかワクワクする水槽の観察がはじまります。水草水槽が綺麗にできるまでの水槽の観察ポイントを紹介します。

水草水槽の観察ポイント
水草水槽の観察ポイント
ガラス面のコケを確認

ガラス面のコケの付き方を観察することで、水槽のコケの発生具合をチェックすることができます。ガラス面を掃除して綺麗な状態から3日以内にコケがつくようであれば、水槽内の栄養分が高くコケが発生しやすい環境になります。コケが発せしやすい水槽は水替えの量や頻度、肥料の添加量を見直す必要があります。ガラス面には掃除してから3日以上経過しても発生しない状態が理想です。立ち上げ時の1~2週間では茶色のコケが発生しやすいです。茶色のコケは、水槽が立ち上がると自然消滅します。茶ゴケが出ている間は、餌を必要とする魚の投入や肥料の添加を控え、水替えの頻度を多めにすることが重要です。

水草につくコケを確認

成長の早い水草にコケが付くようであれば、コケまみれになるケースがあります。成長の遅い水草にコケが付く場合も改善が必要です。水草にコケが付く場合は、2つのケースがあり、1つ目は魚の数が多すぎる場合や水替えが少ない場合です。2つ目は成長の遅い水草や成長不良を起こしている水草にコケが付きやすいです。改善方法としては、水替えの回数を増やす、CO2量を増やす、水質を改善するなどの対策が必要になります。

水草の成長を確認

水草の成長の確認は、水草がきちんと新しい葉を展開しているか確認することが重要です。有茎水草の成長が悪かったり、葉が白化したり、溶けたりしだす場合は、水質やCO2の添加量に問題がある場合があります。CO2を添加していない水槽で、葉が白化したりする場合は水替えの頻度を増やして様子を見る必要があります。CO2を添加している水槽で水草は成長はしているが葉が白化するようであれば、CO2量が多すぎる場合や肥料分が足りない場合があります。またCO2と栄養分をきんちんと添加している水槽にもかかわらず、水草の葉が白化したり成長が悪い場合は、水質のKH(炭酸塩硬度)の値が高い場合あります。

次回の「5.熱帯魚の飼い方」は水草水槽の主役ともいえる熱帯魚の選び方から飼育方法を紹介します。



コメントを残す

error: Content is protected !!