水槽を立ち上げ熱帯魚を入れるまでのポイント

2020年10月19日

この記事は入門編の水槽の立ち上げ方の続編になります。立ち上げから約1~2ヵ月間の生体を入れるまでのポイントを紹介します。水草水槽は強い照明や栄養分のあるソイルを使用することが多くコケが発生しやすい条件がそろっています。せっかく水草水槽の器具を一式揃えても、立ち上げた後の管理方法を間違えると、あっというまにコケまみれになります。初心者の方や立ち上げ時のコケに悩まされている方向けに綺麗な水槽を作る為のポイントを紹介します。水槽を立ち上げたら次の3つのポイントが大切です。

1.ソイルによるコケの影響

ソイルを使う時の知っておきたいポイントを紹介します。ソイルがどのようにコケに影響するか知ることが大切です。

ソイルによるコケの影響

  • パイロットフィッシュは入れない
  • ソイルからコケの原因の栄養分が発生する
  • ソイルの製品に違いがある

パイロットフィッシュは魚から出る糞や汚れにより水槽内のバクテリアの繁殖を促進します。ソイルはこのパイロットフィッシュが発生させる汚れをソイルからも発生する為、パイロットフィッシュは必要ありません。栄養分はバクテリアに分解されて発生する栄養分とソイル自体から溶け出す栄養分があります。栄養分はコケの発生の原因になります。立ち上げから2~3週間は週3回、水槽の1/3程度の水替えが必要です。バクテリアに分解され発生する栄養分やソイルの栄養分の量は各社ソイルの製品によって微妙に違いがあります。ソイルの違いや特徴などについてはまた別の記事で紹介したいと思います。

2.生体を入れるタイミング

生体を入れるポイントは2つあります。生体を入れるタイミングによってコケの発生リスクが左右されます。

生体を入れるタイミング

  • コケが発生していない状態で入れる
  • 生体の数は少なめに入れる

コケは3~6週間内に茶ゴケやアオミドロが発生しやすい時期です。茶ゴケやアオミドロが発生したらヤマトヌマエビやオトシンクルスを入れるとコケの除去効果を発揮します。ソイルの製品には違いはありますが、熱帯魚の投入は立ち上げからコケの状態を見ながら4~7週間後がよいです。生体の数は30cmキューブ水槽であれば小型熱帯魚を3~5匹程度から徐々に増やしていくとコケのリスクが軽減されます。

3.水槽の観察方法

水草動画の水槽の観察ポイントを紹介します。水槽の観察方法は綺麗な水槽を維持する上で大切です。

水槽の観察方法

  • 水温
  • CO2の量
  • フィルターの水流
  • 水の透明度
  • 水槽の匂い

水温は季節の変わり目や掃除した際に水温チェックをします。水草水槽では24~25度が適しています。CO2量は毎日餌を上げる際に添加されているかチェックします。ガスが減ってくると、圧力が下がりCO2の量が弱まってきます。フィルターの水流はフィルターにゴミが詰まってくると水流が弱まります。水流が弱まってきたらフィルターの掃除のタイミングです。水槽の透明度は、水槽の状態の目安になります。水槽内が安定してくると透明度が増します。ただし透明度が高くても栄養分は蓄積するので水替えは重要です。水面に顔を近づけて、水槽の匂いをチェックします。水槽の匂いは状態を把握する目安になります。調子がよい水槽は無臭に近く嫌な匂いはしません。調子の悪い水槽は嫌な臭いや、かび臭い匂いを発することが多いです。

4.まとめ

  • 水替えは立ち上げから2~3週間までは週3回する
  • 熱帯魚はコケが出ていない状態で4~7週間後に入れる
  • 水槽の透明度、臭いなど日頃の観察が大切

今回紹介した方法でも光量の強い水草水槽の場合はアオミドロが発生することがあります。また生体を入れてからは黒髭コケや糸状のコケも出やすくなります。コケの抑制対策は「コケを発生させない為の水替え方法」の記事も合わせてご覧ください。

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