水草が育たない・枯れる原因を知る

1.水草が枯れる原因

水草動画の経験では、水草を枯らせてしまう原因としては、CO2量や水質(硬度)が原因で育ちが悪くなり、葉が小型化や白化することが多いです。さらに水草の成長が悪い事で葉にコケがついて水草が枯れてしまうことが多いです。水草の枯れる原因を知るには、水草の症状や枯れ出した経過、水槽の環境を順に確認していくことで、水草の枯れた原因や水草が育たない原因が見えてきます。たとえば葉が枯れる症状は購入してから1~2週間の時と植栽から2~3か月経過したときにでる症状が同じでも原因は違うことがあります。水草が枯れる原因は大きく次の4つのケースに分けて確認します。

水草が枯れる・育たない原因
  • ①水槽の水に適応する為に葉が枯れる
  • ②水槽の育成条件が足りずに枯れる
  • ③水槽の水質に水草が適応できずに枯れる
  • ④コケやストレスなど外部からの影響で枯れる

この他の水草が溶ける原因はこちらの記事をご覧ください

水草が育たない症状・枯れる原因の早見表
水草が育たない症状・枯れる原因の早見表
水草の枯れる症状
  • 葉が黄色・茶色になる症状は、葉が古くなりなったり、新しい葉に生え変わる場合に起きる症状です。また水質や育成条件が合わずに枯れてしまう時にも同様の症状が見られます。
  • 葉が落ちる・抜ける症状は、葉が古くなりなったり、新しい葉に生え変わる場合に起きる症状です。また外部のストレスや水質が合わずに枯れてしまう時にも同様の症状が見られます。
  • 葉がしんなりする、元気がなくなる症状は急激な水質変化が起きた時に起こりやすい症状です。また冬には運搬時に寒さの影響で植栽後1~2週間で枯れてしまうことがあります。
  • 白化する症状は、CO2量、光量、栄養分のバランスが取れていないときに起こりやすい症状です。また硬度が高くて水質が合わずに白化することがあります。
  • 葉の小型化する症状はCO2量、光量、栄養分のバランスが取れていないときに起こります。また硬度が高くて水質が合わずに葉が小型することもあります。
  • 頂芽が萎縮・縮れた症状は水質の変化や水質条件が合わずに頂芽が萎縮・縮れたりすることがあります。また硬度が高くて水質が合わずに葉が小型することもあります。
  • 葉に穴が開く症状は、葉が枯れる過程で穴が開くことがあります。またヤマトヌマエビやオトシンクルスなどコケを食べる生体によって葉に穴が開くことがあります。
  • 葉が黒くなる症状は、成長が遅い水草にコケがついて葉が黒ずんで見えることがあります。またミクロソリウムなどシダの仲間は病気により葉が黒く枯れることがあります。

2.①水槽の水に適応する為に葉が枯れる

ショップで販売している水草は陸上で育てられた水上葉の水草と、水槽で管理された水中葉の2種類の状態で売られています。水上葉の水草は水槽に植栽してから数週間かけて水中葉から水上葉に葉が入れ替わります。しかし水上葉が植栽直後の1~2週間で枯れる場合は水上葉だから枯れたという可能性は低いです。水草が十分育つ環境であれば、水上葉もすぐに枯れることはなく1~2ヵ月程度水中でも水上葉は枯れることはありません。もちろん水上葉は古くなると黄色、茶色になって葉が落ちたりしますが、水上葉は枯れるというよりトリミングの時に取り除き自然に水上葉が減っていくというのが理想です。すぐに水上葉が枯れるようであれば、水草が枯れる原因のケース②~④を確認ください。

水槽の水に適応する為に葉が枯れる
水槽の水に適応する為に葉が枯れる

回復方法・対処方法

黄色・茶色になる、葉が溶ける、葉が落ちたりした葉はハサミでカットして水槽から取り除きます。新しい葉が展開して水草が成長しているようであれば問題ありません。

3.②水槽の育成条件が足りずに枯れる

水草を育てるには、光量、二酸化炭素(CO2)、栄養分の3つの条件が重要になります。この3つの条件が整っていないと水草の成長が鈍りだして種類によっては成長できずに枯れてしまうことがあります。各条件が不足するとどのような症状になるのか具体的に見ていきましょう。

水槽の育成条件が足りずに枯れる
水槽の育成条件が足りずに枯れる

二酸化炭素不足による症状

二酸化炭素が不足した状態だと水草の種類によっては、成長できずに枯れたりすることがあります。適量の二酸化炭素量を確認するには、水草が新し葉が映えてきているか成長しているか観察が大切です。CO2が足りないと葉が小型化したり、萎縮・縮れるする水草もあります。結果的に葉は枯れたり溶けたりします。水草の葉の裏に気泡が付き光合成が確認できるようであればCO2量は足りています。葉の裏に気泡が確認できなくても新しい葉が生えてきているようであれば問題ありません。



光量不足による症状

光量が弱いと成長が遅くなり葉が小型化したり、水草が間延びしたように上へ光を求めて成長する傾向があります。しかし光量が弱くても水草がすぐに枯れるようなことはありません。水草は照明を消した状態の水槽でも1週間~2週間程度は枯れずにいられます。光量不足になりやすいのは他の水草の陰になって長期間光量が不足すると、枯れたり溶けたりすることがあります。また水槽の水深が45cm以上ある場合は、光量が不足することがあり、水草が上へ立ち上がったように成長することがあります。適切な光量がある場合は、CO2を添加している場合は葉に気泡が付き十分な光合成が見られます。

栄養不足による症状

栄養分は毎日餌を与えているような水槽では、栄養不足が原因で枯れるようなことは少ないです。栄養不足は飼育魚が少ない水槽で、強い照明と多めのCO2添加をしている場合に栄養不足の症状がでやすいです。水草が栄養分が不足になると、水草の葉は小型化、葉の色が白化したりします。毎日餌を与えている水槽の水草が小型化、葉の色が白化、萎縮・縮れたりするようであれば、次の「③水槽の水質に水草が適応できずに枯れる」を確認してください。

回復方法・対処方法

二酸化炭素が不足している場合は、二酸化炭素の添加方法を確認してください。添加量を増やすことだけではなく効率よく拡散できるミキサーや拡散器がおすすめです。拡散器は安価で気泡が小さいアンビリーバブルがおすすめです。またすぐにできる対処としては、水槽の水位を5cm下げるだけでCO2の溶解量が上がります。また水温を24°程度まで下げるのも効果的です。

光量不足の対策は、水草水槽用の強いLED照明がおすすめです。アクロ トライアングルシリーズが光量が強くおすすめです。またすぐにできる光不足の対処方法は、水槽の水位を5cm程度下げるだけでも、光不足の対策になります。

肥料不足は生体がいる場合は、固形肥料のイニシャルスティックを水草の根元に追肥してください。
生体の数が少ない水槽の場合は、リン、窒素が含まれたグランパワー GP-30iconの固形肥料がおすすめです。液肥は即効性がありますがコケの影響でやすいので、水草がうまく育たない状態時の添加はおすすめできません。

4.③水槽の水質に水草が適応できずに枯れる

水草がうまく育たない、水草が枯れる原因の多くのケースはこの「水槽の水質に水草が適応できずに枯れる」が多いです。また水草は種類によって好む水質がありますが水草は全般的に軟水を好みます。この軟水を維持するために、底床をソイルを使うことで水槽の水質を軟水に維持できます。ソイルを使い水槽を立ち上げた初期はソイルによって硬度が低くなりやすく、水草の種類によっては溶けやすい時期です。さらにソイルの軟水を維持する効果が弱まってくる2か月~3か月を過ぎると徐々に軟水を好む水草の成長が悪くなり、水草は種類によっては葉が小型化したり、葉が白化したり、葉が萎縮・縮れたりします。逆に軟水を苦手とするパールグラスやクリプトコリネ・バランサエなどは、ソイルを使い始めのころは成長が遅かったり、葉が溶けたりしますが、硬度が上がりだす2か月~3か月を過ぎると成長がよくなります。

水槽の水質に水草が適応できずに枯れる
水槽の水質に水草が適応できずに枯れる

回復方法・対処方法

まずはお住まいの水道水のKH(炭酸塩硬度)を知ることが重要です。日本の水道水ではKH2~3°dH前後の値が多いようです。次に水槽のKH(炭酸塩硬度)の値を確認することをおすすめします。炭酸塩硬度の測定方法はこちらの記事をご覧ください。軟水を好む水草の場合は1.5°dH以上になると成長が鈍くなります。ソイルを使って水槽を立ち上げた場合は0.5°dH程度までKHが下がり、2か月~3か月すると1~1.5°dH程度までKHが上がります。東京など炭酸塩硬度が2°dH以上の地域の水道水はソイルが劣化しだした頃には軟水を好む水草は成長が鈍くなります。水質の改善方法はいろいろあがありますがソイルの場合は、ソイルを足したり、部分入れ替えたりすると回復する場合があります。水草動画では軟水を好む水草水槽ではRO水を使った水質管理により軟水を維持しています。水質を長期に軟水を維持するのはRO水など手間がかかる為、水槽の水質にあった水草を育成していくことでこれらの問題を回避できます。RO浄水器による水質管理方法はこちらの記事をご覧ください。

5.④コケなど外部からの影響で枯れる

水草はコケなど外部からの影響やストレスで枯れたり溶けたりすることががあります。よく経験するのが葉がコケに覆われて、成長が鈍くなり枯れたり、溶けたりすることが多いです。葉にコケが付くのは糸状のコケや緑色の薄いコケが付き、葉が黒くなったりしてきます。また季節によって、気温が水草育成に影響することがあります。夏場は、水温が28度以上になると成長が鈍りだしてきます。水温が32°を超える場合は、溶けたり枯れたりすることがあります。冬場はショップから購入までの間に葉が寒さにやられてしまい、水槽に植栽しても1~2週間で葉が落ちたり、葉がしんなりした状態になることがあります。

コケなど外部からの影響で枯れる
コケなど外部からの影響で枯れる

回復方法・対処方法

コケが付いた葉の回復方法・対処方法は、水槽の状態を見て判断します。コケの発生がひどくない場合は、コケが付いた葉の部分をカットして対処します。水槽の水草全般にコケがついている場合は、水槽の照明を10日から14日間消した状態にします。その照明を消している間は、水槽の3分の1の量の水替えを週に2~3回程度行いコケを除去します。10日目で照明をつけて、コケが消えているようであれば、通常通り照明を付けます。10日目でコケが残っているようであればもう4日間程度様子を見ます。14日間以上照明を消すと、水草にも大きく影響して水草も枯れだしてきますので注意が必要です。



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