購入した熱帯魚の全滅を探る

2019年6月15日

熱帯魚を購入して、翌日に購入した熱帯魚が全滅した!なんてショッキングな経験はないでしょうか?管理の行き届いた水槽では通常は、めったなことが無ければありません。水草動画も長年飼育していますが、はじめての経験です。今回購入した熱帯魚が全滅した原因をあらゆる視点から探っていきたいと思います。

1.購入から全滅するまでの経緯

購入は5種類の熱帯魚を購入しました。60㎝ワイド水槽(60cm×45cm×45cm)には2種類のイエローファントムレッドテールテトラ5匹、グリーンテトラ10匹いれました。60㎝規格水槽(60cm×30cm×36cm)には1種類のネオンドワーフグラミー1ペアを入れました。45㎝キューブ水槽(45cm×45cm×45cm)にはオデッサバルブ3匹、ラスボラ ヘテロモルファ ブルー5匹入れました。その中で丈夫で飼育しやすいイエローファントムレッドテールテトラが購入した5匹すべて死んでしまいました。購入はネットで購入しましたショップから配送されて約18時間後に開封して水槽にいれています。ショップの配送から水槽にいるまでの時間やストレスは最低限の状態で水槽に移行しています。6月ということもあり水温変化によるストレスも最小限です。開封時の死着はありませんでした、袋内で観察する限りはどの生体も問題ありませんでした。

イエローファントムレッドテールテトラ

2.購入時に死なせることが多い原因

イエローファントムレッドテールテトラ5匹が全滅した原因を探っていきたいと思います。イエローファントムは、カラシン・テトラの仲間でとても丈夫で飼育しやすい初心者向けの熱帯魚です。水槽に入れて翌日に全滅するということが、かなり異常な事態です。まずは購入した熱帯魚を入れて全滅や死なせてしまうケースを確認していきます。

輸送時のストレス

熱帯魚が弱ってしまう原因のひとつにショップから自宅の水槽までの輸送時のストレスによる影響が大きいです。これは店舗から直接購入した場合でも同様のことが言えます。輸送時のストレスは、揺れや振動、長時間の輸送、水温の変化の影響によります。開封時に元気に見えても、輸送時のストレスや負担により水槽に入れてから翌日に死んでしまう場合があります。今回はこの輸送時のストレスではないか?と思ったのですが、丈夫なイエローファントムレッドテールテトラが全滅して、他の種類の生体が影響が少なかったという点で他に原因があるのではないかと感じました。

水温合わせ イエローファントムレッドテールテトラ

水合わせ・水温合わせ

水合わせ・水温合わせは、水槽に入れる際のトリートメントがきちんとされていないとデリケートな熱帯魚の場合は、ストレスで死んでしまう場合があります。また水合わせはPHショックなど水質の違いによるストレスを緩和するために重要になります。水温合わせは、冬場の寒い時期には特に重要にになります。特に初心者の場合は、安定していない水槽の水質による影響で、死なせてしまう場合が多いです。水草動画も熱帯魚を飼い始めた初心者だった頃は、安定しない水槽に熱帯魚を入れてポツポツ熱帯魚を死なせることがありました。今回は水温合わせ10分、水合わせ20分程度で行いました。水温合わせは6月ということで、ほとんど水温と気温に差が無く短めで終わらせています。水合わせは、1:1程度になるような水合わせにしています。

水合わせ イエローファントムレッドテールテトラ

3.その他の原因

魚を水槽に入れたらまずよく観察をします。病気など魚に異常がないかチェックが必要です。また夏になると、アースノーマットや蚊取り線香なども使うようになり、これらの虫よけ用品の水槽の影響も紹介します。

病気

新しい魚を水槽に入れて発生しやすい病気は白点病です。これは購入元から病原菌を持ってきてしまう場合と、ストレスによって発症させてしまう2つのケースがあります。ただし病気によりすぐに死ぬことはあまりありません、水槽に入れてから数日~数週間の間で病気を進行させて死に至ります。

酸欠

水草水槽の場合は、夜間は酸欠になりやすく、水草が多くCO2量が多い場合は、夜間のエアレーションが必要な場合があります。また極端に生体を増やしたりした場合は、酸欠に注意が必要です。酸欠の確認方法は、熱帯魚が水面近くで口をパクパクした鼻上が確認できます。今回水草動画の水槽ではフィルターの排水口が水を音を立てるくらいの強い水流の為、水槽内には十分酸素は供給されていた為、イエローファントムだけが酸欠によって全滅したという可能性は低いです。

アースノーマット・蚊取り線香の影響

6月を過ぎ夏が近づき蚊がでてくるととアースノーマットや蚊取り線香の影響が気になります。虫よけ用品を使う際は、必ず製品のホームページで水槽への影響を確認することが重要です。アースノーマットの場合は、「プラグ式(液体蚊とり)は犬・猫・ハムスター・小鳥などのペットや観賞魚がいる部屋でもご使用いただけます。」「スプレー式(プッシュ式蚊とり)」は「観賞魚・観賞エビなどの水槽のある場所や、昆虫の飼育かごがある場所は影響が出ることがあるためご使用しないでください。 」と記載されています。蚊取り線香の場合は「昆虫以外にも、魚類(熱帯魚や金魚など)、両生類、爬虫類などを飼育しているお部屋でも使用しないで下さい」と記載されています。蚊取り線香は水槽のある水槽では使えないようですが、アースノーマットはコンセントを使ったプラグ式なら大丈夫ということになります。水草動画もアースノーマットは水槽のある部屋でよく使用しています。

アースノーマット・蚊取り線香の影響

4.ショップ・プロの見解

今回この全滅した状況をショップに直接メールで確認してみました。死んだ原因とショップのイエローファントムの状態を確認しました。以下がその回答になります。

イエローファントムレッドテールテトラは100匹程在庫しておりますが特に今朝も問題なく販売しております。在庫の期間は3ヶ月以上の個体です。その為、自信を持って発行させて頂きました。イエローファントムレッドテールテトラはとても丈夫なカラシンの仲間です。考えられる事は温度合わせや水合わせなどですが、メールに書かれていたので大丈夫だと思います。あとは輸送中のストレス・水質の変化などになってしまうと思います。

5.生体が全滅したら?対処方法

熱帯魚が全滅したら、他の魚に影響を出さない為にも、速やかに死んだ魚を水槽から取り出す必要があります。水槽が濁っていたり、白く曇っている場合水槽に変化がある場合は、水槽の水替えを1/4~1/3必要になります。熱帯魚が全滅したらその後の他の生体への影響も観察が重要になります。新しく入れた魚により、これまで元気だった魚も影響を受けて死んでしまうこともあります。

6.まとめ

このように可能性をひとつひとつ見ていくと、死んでしまう理由はいろいろな可能性があります。今回水槽に入れたイエローファントムは水槽に入れた直後は1匹以外は、すべて水草の中に隠れてしまい観察できない状態でした。写真の個体は、若干小さめで少し体色に透明度、つやがないない感じに見えました。この時点で少し怪しいな?という印象でした。水槽に入れた後の熱帯魚をよく観察することで、異常や病気を発見することができます。しかし安定した水槽の場合、ほぼ導入した生体が死ぬ場合は、輸送中のストレスや水合わせが大きいの影響と考えられます。

投入直後のイエローファントムレッドテールテトラ