【前編】水草の肥料の与え方 失敗しない為のポイント

2020年1月2日

アクアリウム・水草水槽の肥料について初心者の方にもわかりやすく、水草が育たなくなった時に参考になる内容です。水草が成長しない、葉が小型化するなど水草が育たなくなる症状は様々です。水草が育たない時に、まず最初に思いつく対処として肥料があります。栄養分は水草育成に欠かせませんが添加方法を間違えるとコケの大発生の原因になります。この記事では、肥料不足の見極め方、肥料を使う前のポイント肥料の使い方を解説します。

1.肥料不足の見極め方

肥料を添加する前にまず知っておきたいことがあります。水草が育たなくなる原因は栄養不足だけではありません。水草の成長不良の原因は、肥料不足より水草の成長に必要な光量、CO2量、水質が不足していることが多いです。

水草の成長不良の原因

そのため、水草が育たないで環境での肥料の添加はおすすめできません。さらに吸収されない栄養分は栄養過剰になり水草の成長に悪影響を与えることがあります。

成長不良の時に、肥料を添加するとどうなる?

どのようなときに水草は肥料不足になりやすいのか?水草が良く育っている場合に、肥料不足になりやすいです。

どのようなときに水草は肥料不足になりやすいのか?

水草動画は、肥料不足の見極め方は水草の種類によって見極めることが多いです。成長の早いバリスネリア、アンブリアなどはソイルの栄養分が切れだす3~4か月で栄養不足になることがあります。肥料不足の見極め方はこちらの記事も合わせてご覧ください。

肥料不足の見極め方

2.肥料を使う前のポイント

綺麗に維持された水槽と同じように肥料を添加しても同じような効果が得られるとは限りません。肥料は水槽の環境に合わせて、水質やコケの影響を見極めてその水槽のバランスにあった肥料の添加が大切です。

水槽内に供給される栄養源

肥料を添加する前に、知っておきたい水槽内に存在する栄養分について解説します。植物に必要な栄養素は窒素、リン、カリウムその他に鉄などの微量元素が重要とされています。水槽には、餌、ソイル、水道水、トリミングの4つから栄養分が供給されていることが多いです。

不足しやすい栄養素

餌・魚

リンは毎日与える餌により発生します。窒素は魚の糞からでる汚れが分解され硝酸塩が発生します。餌の成分に含まれる粗灰分にはK、Na、Ca、Feなどが含まれています。 餌の種類によっても違いますが餌を与えることで少なからずミネラル分が水槽内に供給されます。例えばミネラル分を全く含まないRO水で管理している水槽でも餌を与えていることで、貝が繁殖することがあります。

餌、魚

ソイル

ソイルには、カリウムやリンが配合された製品もあり水槽立ち上げ時には、追肥しなくても水草は育成できます。

ソイルの栄養素

水道水

水道水には一部の地域によっては硝酸、リンが検出されます。水草水槽の場合、水替え後の方が栄養分が高くなる場合があります。水道水には、ミネラル分、微量元素が含まれています。ミネラル分の高い地域ではカリウムを多く含む傾向があります。水道水は0.5~2ppm程度のカリウムを含む地域が多いようです。

水道水

トリミング

トリミングした際にカリウムや硝酸が溶け出すと言われています。溶け出す量は、今後測定して確認する予定です。このように意識せず多くの形で栄養分が水槽に供給されています。

トリミング

熱帯魚の数やソイルの使用経過の違いにより、水槽内の栄養分の蓄積が変わってきます。そのため、CO2を添加していない成長の遅い水槽や水草が少ない水槽では、十分栄養分が満たされていることが多いです。

3.肥料の選び方と使い方

水草向けの肥料は、種類も多くどれを使ったら良いか迷います。

肥料の種類と選び方

使いやすい固形肥料(おすすめ)

固形肥料は使いやすく、液肥と比べて失敗のリスクが低いです。初心者の方にもおすすめできる肥料です。底床がソイルの場合は、少なくとも立ち上げ時に固形肥料はなくても、ソイルの栄養分で水草は育成できます。底床が砂利の場合は、使用量の1/3~1/2の少な目の量を砂利の中にセットするとよいです。また立ち上げ時の2~3週目の時期に茶ゴケやアオミドロが発生しやすいため、この時期の肥料添加は極力さけたいです。固形肥料はテトライニシャルスティックが定番です。初心者の方も安心して使えるおすすめの肥料です。テトライニシャルスティックの価格や使用感はこちらからの記事をご覧ください。

固形肥料

即効性のある液肥

液肥は、水槽の環境で不足しやすい栄養分の補給に適しています。固形肥料より、効果がわかりやすいのが液肥の特徴です。液肥は、栄養分が吸収しやすく水草への効果が早く感じます。しかし水草の状態や水槽の環境によっては、水草よりコケの成長を促進しまうので注意が必要です。液肥は、初心者の方にはあまりおすすめしませんが、水草がよく育つ環境であれば、カリウム主体の液肥がよいです。

液肥量肥料

4.動画解説


後編の記事・動画では、肥料の与え方の目安になる水槽内の栄養分、肥料の栄養濃度について紹介します。測定には測定器メーカーの堀場アドバンスドテクノさんに協力を頂き水槽内の栄養分や肥料分をレポートします。次回の後編も是非お楽しみください。