【前編】水草の育て方 育たない・元気がない原因

水草が育たない、今回はそんな水草育成の悩み解決に役立つ内容です。水草をこれから育てる方は、入門編の「水草の育て方」も合わせてご覧ください。この記事は、水草の育て方の基本から育たなくなる原因まで詳しく解説します。水草が元気がない症状は葉が小型化したり白化したり、枯れたり、溶けたり、症状は様々です。肥料を添加しても一時的な水草の変化はあったけれども結局コケが増えて失敗してしまった。多くの人が同じような経験があるのではないでしょうか。水草は育て方の基本を理解できるとあらゆる水槽の環境に応用がききます。この記事を最後までご覧頂くことで水草の育て方から水草が育たなくる原因まで理解を深めることができます。

1.水草育成の基本

水草育成の基本

人間が食事をするように水草は光合成を行い生きています。水草が元気がない症状は様々ですが、水草が育たない原因は共通していることがあります。元気がない水草の共通点は、水草に重要な光合成がうまく行えていないことが多いです。光合成は、水槽環境など様々な条件が関係します。この光合成に必要な育成環境を整えることで水草を上手に育てる事ができます。

2.水草に欠かせない育成要素

水草に欠かせない育成要素

水草の育成には、光、CO2(二酸化炭素)、水質、栄養分の4つの要素が重要です。水草の光合成は特に光、CO2、水質に大きく影響します。水草が育たないときには光量、CO2量、水質の3つを確認します。光は光合成を行う上で最も重要です。光量が不足していると、光合成ができずに、成長不良の症状がでます。次に重要なのが、CO2(二酸化炭素)です。CO2を添加することによって、育てられる種類が大きく増えます。また水温が高いとCO2の溶解率が下がり、水草が育ちづらくなります。24°~25°の水温が水草の光合成に適しています。また光量、CO2量、水質の条件が満たされ、水草がよく育っている環境では白化、枯れるといった栄養不足の症状がでることがあります。

3.水草が育たない原因と症状

水草が育たない原因と症状

光合成は光量、CO2量、水質、栄養分のバランスが重要です。光合成は、一定の強さの光量、CO2量、水温、硬度の高さの条件が揃って初めて、活発な光合成が行われます。光量、CO2量、水質、栄養分の各要素が不足した時にどのような特徴の症状がでるのか見ていきます。

光不足の症状

光不足になると光量を求め水面に向かって間延びしやすいです。十分光量があると茎は間延びせずに成長します。照明の光量が弱かったり、水槽の水深が40cm以上ある場合や他の水草の陰になっている場合などは、光不足になりやすいです。

水草の光不足の症状

CO2不足の症状

CO2量が少ないと水草は葉の形は、短く小型化しやすいです。水槽の水替え時に普段より多く気泡が確認できる場合は添加量や添加方法の調整により、CO2の溶解率を高める余地があります。CO2を十分添加しているのに、成長の早い水草の葉から気泡が確認できない場合は、光不足や、硬度が高い場合があります。

水草のCO2足の症状

硬度の影響

アクアリウムではPHに大きく関係する硬度を炭酸塩硬度(KH)として表します。この炭酸塩硬度(KH)が高いとCO2の吸収が悪くなりCO2不足の時と同様の症状になりやすいです。硬度の上昇の原因は、ソイルの劣化、石を使ったレイアウトなどでは硬度が上がりやすく、水草の光合成が抑制されやすいです。

水草の硬度の影響による症状

栄養不足の症状

栄養不足は生体の数が少なく、光量、CO2添加量が高く水草が十分に育っている水槽で起こりやすい症状です。栄養不足の症状は、水草の葉が白化、枯れたり溶けたりすることがあります。

水草の肥料不足の症状

水草の成長不良と光合成の関係

このように水草の成長不良は、光合成に必要な育成条件が1つでも不足すると成長に影響がでます。光合成量が減ると、成長が遅くなり葉が小型化したり白化します。さらに光合成が止まると、葉が枯れたり溶けたりします。水草に必要な光合成量は、水草の種類によって違います。光合成できる条件が低かったり、光合成量が少なくても成長できる水草は丈夫な水草の場合が多いです。

水草の成長不良と光合成の関係

4.水草の健康チェック方法

水草の健康チェック方法

水草の健康チェックは葉の色や大きさ、成長スピードと合わせて、水草の光合成を観察します。観察方法は、有茎水草など成長の早い水草の葉の裏から気泡が出ているかチェックします。光合成が活発に行われると、葉の裏には光合成で生成された酸素の気泡が確認できます。気泡が確認できない場合は、光合成の酸素の放出量より水草の呼吸による酸素の消費が上回っている可能性があります。光合成の酸素の放出より、呼吸による酸素の消費量が多い状態が長期期間続くと、水草の種類によっては成長に影響がでてきます。光合成の気泡の確認は水草の状態を確認する一つの目安になります。水槽全体の水草から気泡が見られる場合は十分水草が育つ環境の状態です。CO2が十分行きわたり、光量、栄養分を吸収しやすい状態で水草が健康に育ちやすい環境です。水草から気泡が確認できない場合でも丈夫な水草や、成長の遅い水草は問題なく成長できます。しかし軟水を好む水草や難易度の高い水草の場合は成長が鈍りだしたり、成長不良を起こしやすいです。気泡がほとんど確認できず、有茎水草が成長が遅い場合は光合成がうまく行えてない可能性があり、成長不良を起こしやすいです。気泡が全く見られず、光合成が止まったり、光合成が長期間不足している場合は、枯れたり、溶けたりする可能性があります。次回の後編の記事では具体的な育成環境などを紹介します。

5.動画解説

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