水草の肥料不足・栄養不足の症状の見極め方

2019年3月20日

水草の肥料不足・栄養不足の症状の見極め方

アクアリウムでは水草の育ち悪い、育たない、そんな理由で肥料が足りないでのではないか?と思うことがあります。肥料不足の症状は、一般的に葉が白化したり、小型化したりという症状がでます。しかし肥料不足の症状は、光量不足、CO2量不足、硬度が高いなど光合成に障害がでた時と同じ症状です。このように水草の状態だけでは、肥料不足なのか、光量不足なのか、CO2不足なのか判断が難しいです。肥料不足の症状を見極めるのに必要なポイントは、1.光量・CO2量と栄養分の関係、2.ソイルから出る栄養分、3.飼育魚による栄養分の補給、4.水草の栄養分の消費量の違いの4つを確認する必要があります。肥料を与える前に、まずは肥料不足なのか、それとも育成環境に問題があるのか見極めることが大切です。

1.光量・CO2量と栄養分の関係

CO2添加をしている場合、水草の葉には光合成によって多くの気泡が見られることがあります。気泡が多く見られる水槽では、水草は栄養分を多く必要として、水中内の栄養分を多く消費します。逆にCO2添加が無い場合は、水草の葉に気泡が付くのは、水替えをおこなった直後の水道水に含まれるCO2によっての光合成による一時的なものです。またCO2量を添加していても、光量が不足していると光合成量は減り、水草の葉から気泡が確認できないことがあります。このように光量とCO2量によって水草の光合成量が変わり、栄養分の消費は大きく違ってきます。光量が弱く、CO2添加していない水槽では、十分に水槽内の魚からでる栄養分で補給できます。光量が強く、CO2添加している水槽の栄養不足を確認するには、さらに底床の種類や状態、飼育魚の数、水草の種類や量を確認する必要があります。

活発光合成による気泡(酸素)の放出
活発光合成による気泡(酸素)の放出

  • 光量やCO2量によって、水草の栄養分の消費量が違う
  • 強い光量かつCO2添加がある場合は、栄養分の消費量が高い
  • 弱い光量かつCO2添加がない場合は、栄養分の消費量が低い

2.ソイルから出る栄養分

底床をソイルで立ち上げた場合は、立ち上げから約2ヵ月間は、十分にソイルの栄養分で水草は成長します。しかしソイルは立ち上げから約3ヵ月以降は、水槽の環境によっては栄養分が減り栄養不足になることがあります。水槽の環境の違いは、飼育魚の数や水草の種類によって違いがでます。また底床を砂利で立ち上げた場合は、砂利には栄養分が無く、光合成に必要な栄養分が不足することがあります。

ソイルの種類によって栄養分の違い
ソイルの種類によって栄養分の違い

3.飼育魚による栄養分の補給

水槽内に熱帯魚がいる場合は毎日餌を与えます。この餌を食べた魚から出る糞がバクテリアに分解されて栄養分になります。つまり毎日与える餌が、水草にとっては、栄養源になっています。バクテリアに分解された窒素、リンは水草にとって欠かせない栄養分です。しかしCO2添加をしている水槽では、飼育魚がいなかったり、飼育魚が極端に少なく大量に植栽された水草水槽の場合はCO2量に対しての栄養分が不足する場合があります。逆に飼育魚がいてCO2を添加していないソイルや砂利を使った水槽の場合は、水草が消費できる栄養分が少ないため、肥料不足になる可能性は低いです。

魚に与える餌の量に比例して発生する
魚に与える餌の量に比例して発生する

  • 飼育魚いなかったり、大量の水草が植わった水槽では栄養不足になりやすい
  • 飼育魚が多かったり、CO2添加が無い場合は、水槽内の栄養分で足りることが多い

4.水草の栄養分の消費量の違い

水草の栄養分の消費量の違いは、育成が簡単な水草、難しい水草、成長の早い水草、成長の遅い水草など水草の成長傾向にあります。この水草の成長の傾向は、その水草が水中での光合成のしやすさに関係しています。つまり水草の光合成しやすい水草ほど成長が早かったり、簡単な水草の傾向になりやすいです。逆に、光合成の条件が高い水草ほど育成が難しい水草の種類になります。葉の白化や小型などの栄養不足の症状は、育成が簡単な水草や成長の早い水草に現れやすいです。難しいとされる水草の葉の白化や小型の原因は、光量、CO2量、硬度などの影響が多いです。

栄養不足の症状
栄養不足の症状

5.まとめ
  • 飼育魚がいてCO2を添加してない水槽には肥料の添加は不要な場合が多い。
  • ソイルで立ち上げた場合は約2か月間は肥料の追肥はいらない。
  • 毎日与えている餌に比例して水草の栄養分が補給される。
  • 栄養不足の症状は、育成が簡単な水草や成長の早い水草ほど現れやすい。