肥料の与え方(追肥・施肥)

2019年3月22日

肥料の与え方(追肥・施肥)

1.栄養分の消費の仕方

水草動画では、これまで水草の肥料不足・栄養不足の症状の見極め方水草の肥料の選び方の2つ記事で肥料について紹介してきました。今回は具体的な肥料の与え方について詳しく紹介したいと思います。肥料を与えるには、栄養分の消費の仕方を理解して、どの程度肥料を与えたらよいか把握できることが大切です。栄養分の消費の仕方は、育成環境や水草の種類によって違います。育成環境は水質や水温に影響し、水草の種類は水草の成長のスピードや植栽量によって栄養分の消費に違いがでます。

水質とCO2溶解量の関係

水質とCO2溶解量の関係
水質とCO2溶解量の関係

水草水槽では、水草の光合成に重要なCO2(二酸化炭素)量が重要になります。CO2を水中に溶ける溶解率は、水温とKH(炭酸塩硬度)に大きく影響します。CO2を添加しても、水温やKHが高いとCO2は効率よく水中に溶けずに、水草の光合成量も減り、結果として栄養分の消費も減ります。たとえば夏の30度近く水温が上昇する場合は、水草の栄養分消費は、冬場に比べて落ちます。またKH(炭酸塩硬度)はソイルの場合、水槽を立ち上げて2ヵ月程度は、KHは低く維持されますが、時間の経過とともにソイルが劣化してKHが徐々に上昇します。このKHの上昇により、これまでよく成長していた水草は、CO2の溶解率が下がり光合成が減ることで成長が鈍りだし、栄養分の消費も減ります。

水草の量と水草の成長の仕方

水質とCO2溶解量の関係
水質とCO2溶解量の関係

水槽の水量に対して、どれだけ水草が植栽されているかによって、水草に必要な栄養分量は違います。また植栽されている水草の種類によっても、必要な栄養分量は変わってきます。特に成長の早いロタラの仲間やルドウィジアの仲間など有茎水草が多く植栽されている水槽では、栄養分の消費が大きいです。逆に、アヌビアスナナやミクロソリウムなど成長の遅い水草は、栄養分の消費は少ない場合が多いです。

2.肥料の与え方の目安

肥料の与え方は、底床がソイルの場合と砂利の場合に分けて紹介します。また肥料は水槽内のコケの発生状況を確認して与えます。ガラス面などにコケが発生している場合は、液肥による肥料は控えます。肥料の与え方の目安は、コケの発生が抑えられた水槽での肥料の与え方になります。

ソイルの場合の肥料の与え方の目安

底床がソイルの場合は、使い始めのソイルには栄養分が含まれています。立ち上げ約2ヵ月までは肥料はなくても水草は育ちます。肥料の追肥は次の図のように立ち上げから約3~5か月、立ち上げから約6か月以降の二つの期間に分けて紹介します。図ではCO2添加がある場合と、無しの場合、飼育魚がいる場合と無しの場合、CO添加ありの場合と無しの場合に、さらに水草の光合成の気泡量の状態に分けて肥料の目安を紹介しています。飼育魚がいる場合は、窒素、リンの肥料は必要ありません。カリウムや鉄分・微量元素主体の液肥や固形肥料を与えるとよいでしょう。飼育魚無しの場合や魚が少なくて水草が多い場合は、固形肥料で窒素、リン、カリウムが含まれている肥料を与えるとよいでしょう。与える肥料の種類は、水草の肥料の選び方をご参考ください。

ソイルの場合の肥料の与え方の目安
ソイルの場合の肥料の与え方の目安

砂利の場合の肥料の与え方の目安

砂利の場合は、砂利に肥料が含まれていないので、あらかじめ水槽を立ち上げ時に固形肥料を砂利にセットします。図ではCO2添加がある場合と、無しの場合、飼育魚がいる場合と無しの場合、CO添加ありの場合と無しの場合に、さらに水草の光合成の気泡量の状態に分けて肥料の目安を紹介しています。飼育魚がいる場合は窒素、リンが含まれた肥料はいりません。飼育魚がいる場合はカリウムや鉄分・微量元素主体の液肥や固形肥料を与えるとよいでしょう。飼育魚無しの場合や魚が少なくて水草が多い場合は、固形肥料で窒素、リン、カリウムが含まれている肥料を与えるとよいでしょう。

砂利の場合の肥料の与え方の目安
砂利の場合の肥料の与え方の目安