夏の高温による水草の影響と対策
今回は夏の水温上昇の水草水槽の影響について紹介します。夏の季節になると水草を購入するときに水草は溶けたり枯れたりしないか気になります。今回は30℃を超えた水草水槽の水草の影響と30℃を超えた水槽の対策を紹介します。今回の対策は、水温を下げるという対策より30℃以上になった水槽の影響や対処方法になります。
1.高温による水槽の影響
夏になると、冷房のない部屋は35℃を超えることもあります。冷却ファンを回しても水槽は30℃を超えてしまいます。1か月以上30℃を超えるような水草水槽では水草にどうのような影響が与えるのか紹介します。
水草の成長が鈍る
水温が上昇することで光合成量が減り、成長が鈍ります。光合成に必要なCO2は水温が低いほど水に溶けやすく水温が高くなるほど水に溶けにくなり水草の光合成に影響を与えます。
赤系の水草に影響がでる
赤系のロタラは28℃までは赤みはでますが30℃を超えると赤味が出ずらくなります。赤系のルドウィジアの仲間は影響はありますが30℃を超えてもロタラよりは赤味は維持できます。
コケが増えやすくなる
水温が上がり、水草の光合成量が減ることによって水中の栄養分が増え、コケが発生しやすくなります。
2.高温による水草の影響
30℃を超える水槽での水草の影響の有無を紹介します。水槽は硬度が低くCO2と光量を十分与えた育成環境になります。
前景用の水草
前景用水草は、どの種類も30℃を超えても枯れたり溶けたりする経験はありません。光量、CO2量が供給できれば育ちます。
- ヘアーグラスショート
- ラージニューパールグラス
- キューバパールグラス
- グロッソスティグマ
- ウォーターローン
有茎水草
有茎水草は、30℃超えてもどの種類も育成は可能です。やや育成が難しいトニナも30℃を超えても育成は可能です。
- パールグラス
- ハイグロ
- ロタラ
- ルドウィジア
陰性水草
陰性水草は30℃を超えて溶けたり枯れたりすることはありませんが、ミクロソリウムはやや成長が鈍る印象を受けます。
- ミクロソリウム
- ウィローモス
- アヌビアス
- クリプトコリネ
- ボルビティス ヒュディロティ
影響を受けやすい水草
ロタラマクランドラなど育成がやや難しい水草は30℃を超える水槽の場合は、成長不良を見せることがあります。30℃の水温で枯れたのかな?と感じた水草はカボンバは30℃越えの水槽では唯一完全に消滅してしまった経験があります。
- ロタラマクランドラ
- カボンバ
3.水草水槽の高温対策
水草動画が夏の高温対策を紹介します。
水温下げる
水温を下げる対策は冷却ファンを使用しています。冷却ファンは、安価で手軽で水温を下げることができます。冷却ファンは送風を水面にあて、水槽の水が蒸発させることで気化熱によって水槽の水温を2~3℃下げることができます。2~3℃下げるだけでも、水草水槽には重要です。室温が35℃になっても、水槽は32℃程度まで水温を抑えられます。
光合成を促進する
光合成は気泡が確認できるCO2量と光量が重要になります。水草から気泡が十分確認できる状態であれば、水温の高温に耐えやすいです。
水替えをする
高温になると水槽全体の光合成量が減る為、コケが発生しやすくなり水替えが重要になります。水替えによって、コケの原因となる栄養分の除去や水道水に含まれるCO2によって、水草の光合成を促進できます。
4.動画解説
30℃~32℃の高温が1か月程度続くことが原因で水草は枯れたり溶けたりすることは少ないです。光量や硬度にうるさいトニナでも30~32℃の水温にも耐えられます。夏は冬に比べて、水草は育てづらいイメージがありますが育成環境さえ整えれば、30℃でも水草は育成できる種類が多いです。
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