【PH計・測定器】本当にその測定は正しい?水質測定の使い方のコツ

2020年5月13日

PHメーターなどのデジタル測定の結果が毎回が違う原因や試薬液、試験紙の選び方・使い方のポイントをまとめました。今回は、是非知っておきたい水質測定についてまとめました。水質のことは語られることはありますが水質測定方法について、語られることは少ないです。長年、水質を測り続け様々なことを経験し水質測定も使い方が大切だと感じます。せっかく水質測定をするのであればより正確な測定方法を知っておいてほしいです。

1.水質測定の落とし穴

水質測定は、誰が測定しても同じ値になるように、簡単に測定できるようにできています。テトラの試験紙は1回で6つの水質項目が測定できるとても使い勝手の良い製品です。しかし測定する水質によっては、知りたい水質項目を正確にチェックできないことがあります。例えば、水道水の残留塩素濃度です。日本の基準では残留塩素濃度は0.1mg~1mg/L以下とされ、水道水の残留塩素濃度は約0.5mg/Lの地域が多いです。テトラの試験紙の最小値は0.8mg/Lなので、残留塩素濃度が確認できないことがあります。この他にも水草水槽では亜硝酸、硝酸塩は、低濃度のになることが多く、チェックには向いていません。

水草水槽のチェックしたい水質範囲

水草水槽では次の水質範囲が測れる製品が良いです。

水草水槽のチェックしたい水質範囲

試薬液・試験紙の有効期限と効力

さらに気を付けたいことは、試験紙や試薬液には必ず有効期限があります。有効期限が切れると、正しく測定できなかったり、全く測定できないことがあります。また有効期限内でも開封すると徐々に、測定の反応が悪くなり測定の精度が下がります。開封して半年から1年過ぎた場合は反応が鈍っていることが多いです。

試薬液・試験紙の有効期限と効力

リン酸測定の妨害イオン

水質よにっては、他の物質に影響を受け、正しく測定できないことがあります。リン酸測定のモリブデンブルー法、アスコルビン酸法の青く反応する試薬液は、妨害イオンの影響を受けることがあります。この妨害イオンは水道水に含まれるケイ酸などに反応しリンが0ppmの場合でも、1ppm以上になることがあります。

リン酸測定の妨害イオン

2.知っておきたいPHメーター測定のコツ

PHメーター測定のコツを紹介します。PHメーターは試薬液や試験紙と違って、数値で測定結果が表示され、分かりやすいのが特徴です。しかし測定するたびに数値が違ったり測定が定まらなかったりする経験はないでしょうか?

PHメーターの結果が安定しない原因

PHメーターの結果が安定しない原因は次のケースがあります。

PHメーターの結果が安定しない原因

測定値が徐々に上がる又は下がる場合は30秒、1分、3分と安定するまで待ってから結果を確認します。ランダムになる場合は妨害イオンに影響を受けている場合があります。測定は平均値を見て結果を判断します。水草動画の経験ではアクアリウム製品でのランダムになる場合は故障の場合もありました。

正確に測定する為のポイント

正確に測定するポイントを簡単にまとめると次のようになります。この他に校正液と測定する水の温度差にも影響します。

  1. 定期的に測定前に校正する
  2. 安定しない場合は30秒、1分、3分と安定するまで待つ
  3. 比較する水質が大きく違う場合は、測定前に校正する(残渣を無くす為)
  4. 濃度は低いものから高いもを測定する(残渣の軽減)

3.高価なPHメーターの違い

液肥シリーズの動画ではラクアツインを使用しました。PHをよく計る方は、堀場アドバンスドテクノさんのPHメーターはご存じの方も多いかもしれません。今回、水質を測定される方やラクアツインシリーズに興味ある方に、わかりやすく水草水槽での使用感を紹介します。

LAQUAtwin(ラクアツイン)

ラクアツインのPHメーターを使って感じたのはPH6.5~7.5の中性付近の測定がキビキビしています。アクアリウム製品も使い始めは良いのですが徐々に中性付近の測定結果が不安定になることがあります。ラクアツインは、測定性能が良いだけではなく簡単に校正できる為、正確に測定しやすい製品です。校正液は数滴の量(0.3ml~)校正でき校正液の消費も少ない為、測定前に気軽に校正できます。微量の液体を測定できることは、ラクアツインの最大の特長です。少量のものが測れることで測定の幅を広げる画期的な測定器だと感じました。
ラクアツインの特徴(メリット・デメリット)

デメリットはやはりアクアリウム製品と比べて高価です。しかしラクアツインの使用回数の目安は約1,500回もあり一般のアクアリウム製品と比較し約4倍もあります。PHをよく測定する方ならラクアツインの方が使いやすく、おすすめのPHメーターです。性能ある製品だからこそ、今回紹介した測定のコツに気を使い正確に測りたいと感じました。

4.動画解説

液肥シリーズの動画は堀場アドバンスドテクノさんに水質測定に協力いただきました。測定方法については、水草の研究経験やラクアツインの開発現場にいたまさに水質測定のプロの方々にお話を聞けました。今回の液肥シリーズの企画に協力いただけたことでアクアリストにとって、役に立つ動画が制作できました。ご協力いただきありがとうございました。動画の内容は、水草動画の独自の見解をまとめた内容になります。