知っておきたいネオンテトラの飼い方【水温・混泳・寿命】
ネオンテトラの魅力や長期に美しく飼育した経験を動画と写真で紹介していきます。
1.特徴
ネオンテトラは光るブルーのラインと赤の体色が目を引く、熱帯魚を代表的する魚です。魅力はやはりその美しいブルーと赤のラインが魅力です。大きさは3~4㎝程度で、群れで泳がせることでより一層ネオンテトラの魅力が引き出されます。水槽サイズは小型水槽から中型水槽に最適な魚です。ネオンテトラは水草水槽に限らず、どんなレイアウトでも存在感があり、水槽を美しく演出してくれます。水草水槽にとてもマッチしています。性格は他の魚とのテリトリーの争いや同種での争いも少なく温和で飼いやすい魚です。
別名 | ネオン |
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学名 | Paracheirodon innesi |
分布 | ペルー、アマゾン川 |
体長 | 約3~4㎝ |
分類 | カラシン科 |
餌 | フレーク 顆粒 冷凍餌 |
価格 | 100円~ |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温 | 22~28℃ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
寿命
ネオンテトラの寿命は約1年半~3年です。おなじ小型カラシンでは短めの寿命の魚です。小さい個体でも購入から半年もすると成魚になります。1年~2年経過すると老化が見られはじめ背中が曲がってきたり、目が落ちたりと様々な症状がみられるようになります。水槽の環境にもよりますが3年~4年以上生きる長寿の個体もいます。ネオンテトラは大量に養殖され価格は熱帯魚では安価な魚です。通販などでは安さが優先され大量に養殖された魚の中には奇形の個体も混じっていることがあります。
オスとメスの見分け方
オス・メスの見分けは、体が成長すると、メスはお腹が大きくなり体系がふっくらした感じに、オスは細めの体系で見分けができます。下記の動画でもオスとメスがわかる映像が紹介されています。左側の細身のネオンテトラがオス、右側の太っているネオンテトラがメスです。
動画
次の動画では美しいネオンテトラの魅力をお楽しみいただけます。
2.飼育方法
ネオンテトラは弱酸性から中性の水質を好む熱帯魚です。底床はソイルを使うことでネオンテトラの飼育に向いた水質を維持することができます。田砂や大磯などの砂利での飼育も可能です。飼育は難しくはありませんが、ネオンテトラは水質変化や水質の悪化に弱い面を見せます。飼育は、週に1~2回、3分の1程度の水替えが重要です。水草を多めに植え落ち着いた環境で楽しみたい熱帯魚です。
導入方法
写真は購入した袋を水槽に10分程度浮かせて置き、水温合わせをしてからバケツに移し水槽の水と袋の水が1:1になる程度の割合で水合わせしています。水合わせ時間は20分程度です。初心者の方は導入方法(水合わせ)のポイントも合わせてご覧ください。ネオンテトラをはじめ、初めて熱帯魚を購入する際は、お店に行く前に必要な器具を用意して、水槽を立ち上げた状態(水槽に水を入れてから1~2週間)になってから熱帯魚の導入をおすすめします。
水質
ネオンテトラは弱酸性から中性の水質を好みます。底床はソイルが好ましいですが、砂利など中性付近になる底床でも飼育可能です。水草がよく茂った水槽で楽しみたい魚です。PHは6.5~7.3、TDSは30~80ppmが飼育しやすいです。
水温・ヒーターの有無
ネオンテトラの飼育水温は22~28℃が適しています。夏は32℃の高温でもネオンテトラに大きな影響は出ませんが、30℃を超える室内の場合、夏の水温対策(冷却ファンが必要になります。冬は22℃以上を保つためにヒーターの設置が重要になります。真冬でも20℃以上の室温を保てる場合は、ヒーターが無くても飼育は可能ですが、できればヒーターはある方が良いです。ネオンテトラの飼育に必要な器具はアクアリウムの器具の選び方をご覧ください。
餌の与え方
ネオンテトラの餌は一般的な熱帯魚用の人口飼料を与えます。人工飼料には水面に浮くフレーク状のものと、沈降性がある顆粒タイプの餌があります。餌の与え方のタイミングは、1日1回、照明がついたあとに与えるとよいでしょう。与える量は、すべての魚にいきわたるように様子を見ながら少量を数回にして2~3分で食べきる量を与えます。与えすぎて、餌が残るようであれば残ってしまった餌は救い出します。餌を与えすぎると水槽の水が汚れてコケが発生しやすくなります。コケの発生は水質の悪化が原因によるもので、魚の病気の原因に繋がるもので餌の与えすぎには注意が必要です。またネオンテトラは、餌を食べ過ぎてネオンテトラが太りすぎてしまうことがあります。ネオンテトラは浮力の強いフレーク状の餌だけを与えていると、体に浮力がつき体が浮き上がってしまい、頭を下斜めにして泳いだりする症状が現れることがあります。その症状が防ぐためにテトラ プランクトンなどの顆粒の沈降性ある餌を与えるとよいです。
繁殖
ネオンテトラの繁殖は難しく、産卵はよく目にすることはありますが、ふ化や稚魚の育成は専用の水槽の準備が必要です。ネオンテトラの繁殖はふ化から稚魚の育成が特に難しいようで初心者には繁殖は難しいです。
病気や死ぬ原因・飛び出し
ネオンテトラは初心者向けの熱帯魚として紹介されることが多いですが、比較的弱く死にやすい種類の熱帯魚です。とくに初心者の方が最初に飼育をはじめて、すぐに死なせてしまうケースをよく目にします。購入して翌日にネオンテトラが死んでる場合は、大きく二つの原因があります。一つ目は運搬中のストレスで弱って死なせてしまう場合です。二つ目は水槽の水が立ち上がっていないことが原因で死なせてしまう場合です。一つ目の原因の場合は、続けて死ぬことはありませんが、二つ目の水が立ち上がってない場合は、ネオンテトラは次々死んでしまうことがあります。ネオンテトラを死なせない為重要なのは、水槽に水を入れてから1~2週間経過した水の立ち上がった状態(水の濁りがない澄んだ状態)の水槽に、最初は少ない数の熱帯魚を入れていく必要があります。さらにネオンテトラは部屋の照明や音などによってびっくりして飛び出す場合があります。対策は熱帯魚の飛び出す原因と防止策をご覧ください。病気は導入初期や季節の変わり目など水温差がある時期は白点病にかかることがあります。また新しい魚を入れた際に感染させることもあります。ネオンテトラは様々の症状の病気にかかかります。良く感染しやすい病気は白点病、尾ぐされ病、ネオン病の3つがよく発生する病気です。
尾ぐされ病
尾ぐされ病は、ヒレが溶けたような症状がでます。尾ぐされ病も感染力が強く放置しておくと、ヒレが完全に溶けてしまうことがあります。また体にも感染しはじめ死にいたります。原因はフレキシバクター・カラムナリスという細菌の感染によるものです。治療方法は薬剤による適切な処置が必要です。
白点病
白点病はネオンテトラの体やヒレに白い点の症状がでます。この白い点は寄生虫で感染力も強く適切な処置をしないと死にいたります。白点病は季節の変わりの目の温度差がある時期や、感染した魚を購入して水槽に入れた時などに発生しやすいです。
ネオン病
ネオン病はネオンテトラの青く光る部分が薄くなたったり、体の一部が変色した症状です。原因はカラムナリスによる細菌の感染によるものです。水質が悪かったりすると感染することが多いです。予防策は定期的な水替え管理が重要です。
詳しい症状と治療方法はこちらの熱帯魚の病気の種類をご確認ください。
混泳におすすめの熱帯魚
ネオンテトラは3cm程度の小型熱帯魚により、同サイズで温和の熱帯魚を一緒に飼育するのが好ましいです。主に小型のカラシン、ラスボラ、コリドラスの仲間の種類の混泳がネオンテトラには相性が良いです。またメダカの仲間のグッピーなどとも飼育は可能です。気を付けたいのがエンゼルフィッシュなど大きくなる魚はネオンテトラを食べてしまうことがあります。詳しくはこちらの熱帯魚の選び方をご覧ください。
ネオンテトラの飼育におすすめの熱帯魚
小型で温和の熱帯魚のプリステラ、ラミーノーズテトラ、ゴールデンハニー・ドワーフグラミー、シルバーチップテトラがおすすめです。水質も弱酸性から中性を好む熱帯魚でネオンテトラとの相性も良いです。
コケ取りのオトシンクルスやエビとの飼育もおすすめ
わき役ですがオトシンクルスやヤマトヌマエビとの飼育もおすすめです。低層を泳ぐコリドラスパンダも相性がよい熱帯魚です。
おすすめの水草
ネオンテトラを初めて飼育する初心者の方には丈夫で育てやすい種類の水草がおすすめです。
CO2がいらない丈夫な水草
ハイグロフィラ ポリスペルマやロタラ ロトンディフォリアやアヌビアスナナはCO2がなくても育つ初心者でも育成しやすい水草をおすすめします。
CO2があると綺麗に育つ水草
パールグラスはCO2がなくても育つことは可能ですが、CO2があるとさらに美しい茂みを楽しめる水草です。パールグラスやグリーンロタラのライトグリーンの茂みがネオンテトラの青と赤を引き立てます。
3.ネオンテトラの仲間(種類)
ネオンテトラに似た仲間は、ダイヤモンドネオンテトラ、グリーンネオンテトラ、カージナルテトラの3種類が有名です。
ダイヤモンドネオンテトラ
ダイヤモンドネオンテトラはネオンテトラの改良品種です。一見まったく同じように見えますが体色の青いラインぐが薄く、メタリックに輝く美しい魚です。水草水槽にもマッチしています。私はネオンテトラよりダイヤモンドテトラが好みです。
グリーンネオンテトラ
グリーンネオンテトラは、ネオンテトラの体型より細く赤のラインが薄い落ち着いた配色の魚です。水草水槽のレイアウトによくマッチしています。
カージナルテトラ
カージナルテトラはネオンテトラを一回り大きくしたサイズの魚です。さらにネオンテトラより赤のラインが腹の部分まで赤くなり青と赤のラインが非常に美しい魚です。中型から大型水槽のレイアウトにマッチする魚です。
4.飼育記録
ソイルを使った水草水槽で飼育しています。写真は3ヶ月ほどですが、現在は1年経過していますが綺麗に色が上がった状態です。
5.ネオンテトラの写真
6.価格・選び方
ネオンテトラの購入時に意識していること、気をつけていることを紹介します。購入の際に参考にしていただければ幸いです。
購入のポイント
ネオンテトラの購入数は30cm水槽であれば5~10匹、60cm水槽は10~30匹、90cm水槽は30~50匹の数が目安になります。ネオンテトラのサイズは、小さいSサイズは大きいサイズ(MサイズやLサイズ)と比較して安価です。Sサイズは成長していく過程を楽しめますが、状態にもよりますがLサイズより購入時の運搬や導入時に弱い面があります。選び方は30~60cm水槽であればSサイズやMサイズ、90cm以上の水槽であればLサイズが良いと感じます。水槽に入れるタイミングは水槽立ち上げから1~3週間後、水槽内の透明度が上がってから購入したいです。
★:購入経験あり・次も購入したい
、
●:購入候補に入れたい
○:購入経験あり
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商品名 | 価格 | 購入目安 | 備考 | ||
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楽天 | アマゾン | Yahoo!ショッピング | |||
ネオンテトラ(10匹) | 980円 | 1,680円 |
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チャーム |
ネオンテトラ(20匹) | 1,350円 | 1,980円 |
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チャーム |
ネオンテトラ(40匹) | 2,380円 | 2,420円 |
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チャーム | |
ネオンテトラ(50匹) | 2,700円 | 2,750円 |
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チャーム | |
ネオンテトラ(100匹) | 5,190円 | 5,280円 |
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チャーム |
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