オトシンネグロ コケ取り名人!オトシンクルスとの比較

1.特徴
オトシンネグロ(オトシンネグロス)は小型のナマズの仲間の種類の熱帯魚です。体長は4cm~5cmの大きさで、体色は茶色でプレコをちっちゃくした印象のオトシンクルスです。水槽では、ガラス面や石、水草の葉のコケを食べることからコケ除去対策の一つして水草水槽ではよく飼育される熱帯魚です。オトシンネグロの寿命は3年~5年、環境によってはもっと長生きします。性格は非常におとなしくオトシンネグロを食べるような大型魚以外であればほとんどの種類の熱帯魚と混泳できます。水槽サイズは小型水槽は2匹~3匹、中型水槽は3匹~8匹、大型水槽は8匹~20匹程度が目安です。ショップではブリードの個体、ワイルドの個体の両方が流通しています。オトシンクルスより価格は若干高めに設定されていることが多いですがおすすめの熱帯魚です。
オスとメスの見分け方
オスとメスの違いはメスのほうが一回り大きくなります。また成魚になるとメスはオスよりずんぐりして、メスはお腹部分がふっくらしてきます。
オトシンクルスとの違い(比較)
オトシンクルスの見分け方は、写真のようにお腹の部分の色がオトシンネグロは茶色に対して、オトシンクルスは白いです。またオトシンクルスの側面は黒のラインがはいっています。オトシンネグロは全身茶色なのが特徴です。大きさはほぼ同サイズです。コケの除去効果は、ショップの店員さんの話ではオトシンネグロの方が効果が高いというお話をきいたことがありますが、実際飼育していて違いはわかりません。
別名 | オトシンネグロス |
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学名 | Hisonotus leucofrenatus |
分布 | ブラジル |
体長 | 4cm~5cm |
分類 | ナマズ目 ロリカリア科 |
餌 | フレーク 顆粒(沈降性があるタイプ) |
価格 | 400円~ |
水質 | 弱酸性~中性 |
水温 | 22~28℃ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
2.飼育方法
オトシンネグロの飼育は比較的容易で丈夫な熱帯魚です。オトシンクルスより丈夫なイメージがあります。水質は弱酸性から中性の水を好み、底床はソイルが適しています。砂利での中性付近の水質での飼育も可能です。飼育はよく茂った水草水槽で飼育したい熱帯魚です。購入したオトシンネグロは水温合わせ、水合わせをしてから水槽に入れていきます。
餌の与え方
餌は混泳水槽であれば特にオトシンネグロ用に与える必要はなく、水槽内のコケを食べて十分大きくなります。しかし水草水槽などで魚がいない餌を与えない水槽で、コケが発生している場合でも長期的にオトシンネグロに餌を与えないという環境はよくありません。オトシンネグロもコケだけでの長期生息は厳しく、餌を与えない水槽でもきちんとオトシンネグロにも餌を与える工夫が必要です。魚がいない餌を与えない水槽の場合、オトシンネグロだけに餌を与える方法は、まず餌を認識させる必要があります。3~4日に1回、少量のフレークを細かくして水草の葉の上や底床に落とすように与えていきます。もし半日以上フレークが残ってしまう場合は、水質の悪化になるので必ず残った餌は取り除きます。
繁殖
オトシンネグロはオトシンクルスと違って繁殖できる熱帯魚です。環境によっては自然繁殖した事例も聞くことがあります。繁殖時期にはメスはお腹を大きくさせ、オスがメスを追う行動をみせます。産卵は葉の上やガラス面に産み付けます。卵から三日ほどでふ化します。稚魚の餌はインフゾリアなどを与えるとよいでしょう。インフゾリアはキャベツやレタスを水の中で腐敗させ微生物を発生させたものです。市販ではインフゾリアの元も売られています。ある程度大きくなるとブラインシュリンプも食べてくれるようになります。
3.飼育記録
写真のオトシンネグロは30cm水槽に3匹飼育しています。水替えは週に2回1/3程度の水を交換しています。餌は一緒に飼育している熱帯魚用のテトラ プランクトンを与えています。
4.オトシンネグロの写真
オトシンネグロの動画はこちらの記事でお楽しみ頂けます。





