オキシドールでラン藻類の除去とその効果 後編

今回はオキシドールによって水槽に発生するラン藻類の駆除方法を紹介します。前編ではアンチグリーンという製品で除去とその効果を紹介しましたが今回は薬品のオキシドールで除去効果を紹介します。オキシドールを一か月半使い続けラン藻類に対しての効果をまとめています。

1.オキシドールについて
2.オキシドールの添加方法
3.ラン藻類への効果
4.アンチグリーンと比較
5.水草への影響
6.オキシドールの使用上の注意
7.動画

1.オキシドールについて

オキシドールは過酸化水素水です。過酸化水素消毒液は過酸化水素(H2O2)2.5~3.0%を含む水溶液に安定性(添加剤)を加えたものを使います。一般的に酸素を発生して殺菌作用があるので,消毒・清拭用などに用いられます。添加物にAはエタノールとBはリン酸が入っているものがあり両方を使って違いを確認してみました。

成分
  • A:過酸化水素(H2O2)2.5-3.5w/v%
  • 添加物:フェナセチン、リン酸
  • B:過酸化水素(H2O2)2.5-3.5w/v%
  • 添加物:フェナセチン、エタノール
アクアリウムの使用事例
  • 海水魚では白点病に使われることがある
  • ラン藻類に効果がある

2.オキシドールの添加方法

オキシドールの添加方法は、週に2回(1/4の水替え)の場合は、毎日添加していきます。週に1回(1/4の水替え)の場合は、5日目以降は1日おきに添加してください。水槽のサイズや水替えの頻度によって添加量を調整していきます。添加量ははじめ、様子を見て徐々に増やしていきます。オキシドールの効果だけでラン藻類を駆除するのではなく掃除の除去と合わせてラン藻類を撲滅していきます。

添加量

添加量は水槽のサイズや水替えの回数によって調整します。水槽を観察しながら、添加量を徐々に増やしていきます。

  • 1.100L水槽/6ml~48ml
  • 2.55L水槽/3ml~24ml
  • 3.10L水槽/0.6ml~4.8ml
週に1回の水替えの場合
  • 4日目以降は1日置きの添加
週に2回の水替えの場合
  • 毎日の添加

3.ラン藻類への効果

添加したオキシドールの効果を紹介します。オキシドールの添加は水槽121Lに対しての添加量です。最初の5日目までは様子を見ながら少しずつ添加します。オキシドールを添加すると水草の光合成が活発に気泡が発生します。ラン藻類が活発になると掃除をしてもすぐに水草に付着してしまいます。砂利にはべっとりラン藻類が広がってしまっています。掃除の際はホースでこまめに吸い取っていきます。

  • 1日目(Day 1):3ml●水替えを1/4
  • 2日目(Day 2):6ml
  • 3日目(Day 3):12ml
  • 4日目(Day 4):12ml●水替えを1/4
  • 5日目(Day 5):12ml

6日目はBのリン酸を含まないオキシドールに変えてみました。リン酸で光合成されているのか?と思っていましたがリンを含まないオキシドールでも同様に光合成は活発になります。オキシドールが原因で気泡がでているようです。若干水草に付いていた、ラン藻類が減ってきたように感じます。

  • 6日目(Day 6):24ml●水替えを1/4
  • 7日目(Day 7):24ml
  • 8日目(Day 8):24ml
  • 9日目(Day 9):24ml
  • 10日目(Day 10):24ml●水替えを1/4
  • 11日目(Day 11):24ml
  • 12日目(Day 12):24ml

13日目を過ぎると、水草に付いたラン藻類はかなり消滅しています。オキシドールの効果がわかります。砂利のラン藻類は週2回の掃除で毎回吸い取ってもすぐにでてきます。

  • 13日目(Day 13):36ml●水替えを1/4
  • 14日目(Day 14):36ml
  • 15日目(Day 15):36ml
  • 16日目(Day 16):36ml
  • 17日目(Day 17):36ml●水替えを1/4
  • 18日目(Day 18):36ml
  • 19日目(Day 19):36ml

21日目でBのリン酸を含まないオキシドールを使い切りました。22日目からAのリン酸が含むオキシドールを開始します。今回の確認ではAのリン酸が含まれているオキシドールとBのエタノールが含まれているオキシドールの違いは感じられませんでした。22日目頃から水草に付いたラン藻類は完全になくりました。しかしまだ砂利にラン藻類がところどころ残っています。

  • 20日目(Day 20):36ml●水替えを1/4
  • 21日目(Day 21):36ml
  • 22日目(Day 22):48ml●Aのリン酸が含むオキシドール
  • 23日目(Day 23):48ml
  • 24日目(Day 24):48ml●水替えを1/4
  • 25日目(Day 25):48ml
  • 26日目(Day 26):48ml

31日目でBのリン酸を含まないオキシドールを使い切ります。この頃になると砂利に付いたラン藻類もかなり減ってきました。



  • 27日目(Day 27):48ml●水替えを1/4
  • 28日目(Day 28):48ml
  • 29日目(Day 29):48ml
  • 30日目(Day 30):48ml
  • 31日目(Day 31):48ml●水替えを1/4
  • 32日目(Day 32):48ml
  • 33日目(Day 33):48ml

34日目で砂利にラン藻類は確認できない状態になりここから再発を防ぐために、さらに一週間添加していきます。

  • 34日目(Day 34):48ml●水替えを1/4
  • 35日目(Day 35):48ml
  • 36日目(Day 36):48ml
  • 37日目(Day 37):48ml
  • 38日目(Day 38):48ml●水替えを1/4
  • 39日目(Day 39):48ml
  • 40日目(Day 40):48ml

完全にラン藻類が消えてから一週間目の41日目でオキシドールの添加を止めます。ラン藻類が完全に消えて、オキシドールの添加を止めて6日目後の確認で発生していません。その後、2週間たちますがラン藻類の再発生せず完全にラン藻類を撲滅できました。なかなか最後の方の砂利に付いた部分が無くならず、苦戦しました。最後の方は添加量を増やし、掃除によってラン藻類を完全に除去できました。

  • 41日目(Day 41):48ml●水替えを1/4
  • 42日目(Day 42):0ml
  • 43日目(Day 43):0ml
  • 44日目(Day 44):0ml●水替えを1/4
  • 45日目(Day 45):0ml
  • 46日目(Day 46):0ml
  • 47日目(Day 47):0ml


47日目
47日目

4.アンチグリーンと比較

アンチグリーンの効果は即効性が高く3~4日で効果は確認できさらに1~2週間添加し続けることにより完全に消えます。オキシドールの効果は緩やかで2週間で効果を確認できさらに4~6週間添加し続けることにより完全に消えました。今回添加した121L水槽に発生したラン藻類を完全に消滅するために必要な添加量とコストはアンチグリーンなら200ml ¥3,000 前後、オキシドールなら1500ml ¥600~¥1500 前後になります。

オキシドールとアンチグリーンの効果の比較
オキシドールとアンチグリーンの効果の比較

効果の比較
アンチグリーン オキシドール
◎効果は即効性がある 効果は緩やか
コストの比較
アンチグリーン オキシドール
100ml:¥1,500前後 ◎500ml:¥200~500前後
121Lの水槽の場合の使用量の目安
アンチグリーン オキシドール
200ml ¥3,000 前後 1500ml ¥600~1500 前後

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5.水草への影響

オキシドールの水草の影響は、アンチグリーンと同様、魚やエビ、水草には影響は感じられませんでした。

影響のなかった水草
  • ミクロソリウムナローリーフ
  • グリーンロタラ
  • ロタラインディカ
  • ロタラ・ナンセアン
  • シペルス ヘルフェリー
  • ブリクサショートリーフ
  • バリスネリア・ナナ
  • ラージパールグラス
  • ニューパールグラス
  • リシア
枯れた水草

なし

投与による影響と思われる症状

オキシドールを添加することによって、水草に気泡が大量に発生することがあります。これはオキシドールの添加量に比例して発生します。オキシドールの添加によるコケの影響は見られませんでした。

6.オキシドールの使用上の注意

  • 添加量は最初は少な目に様子を見ながら添加していく
  • 水替えや掃除でもラン藻類を除去していく
  • オキシドールは使い終わったらキャップをきちんと閉めて蒸発させない。(蒸発させると効果が軽減する)
  • オキシドールは最初は少な目に添加量して、さらに水槽を観察しながら添加量を増やしていきます。

最後に、オキシドールはアクアリウム用品でないのでトラブルは自己責任になります。

7.動画



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