ネイチャーアクアリウム展

2020年10月6日

大自然の縮図

水道橋駅、東京ドームシティにあるGallery AaMoで開催されているNATURE AQUARIUM展に行ってきました。ADA創業者の天野尚 氏の写真作品やアクアリウムの作品が展示してあるネイチャーアクアリウム展です。

1.写真の展示

写真の展示は水槽の写真の他、風景写真も多く展示されています。どれも非常に大きな写真でスケールのある写真展です。風景写真は光と水を感じる壮大さと優しさを感じる作品が多く素敵でした。アクアリウムの写真も一枚一枚が大きく現像されていて、迫力のある写真でした。リシアを多く使ったレイアウトの写真は懐かしさも感じる昔の作品も多数展示されていました。

2.アクアリウムの展示

ネイチャーアクアリウム展の見どころは新潟にあるADAギャラリーの水槽をそのまま移送して展示されている水槽が見られることです。天野氏制作の水槽もあり非常に見ごたえがあります。都内でADAギャラリー作品をじっくり見られるのが嬉しいです。また展示会場にはADAのスタッフもいらして、水槽の説明も聞けてアクアリストにとっては嬉しいアクアリウム展です。

3.プロフィール 天野尚 氏

天野 尚 氏
天野 尚 氏
■色は水景クリエーターとしての活動「水景にすべてをささげた男。」より
  • 1954年7月18年 天野尚 新潟県新潟市に生まれる
  • 1966年(小学校時代)水槽の動植物に興味を抱き、魚類図鑑を手にする
  • 1970年(中学校時代)この頃よりカメラを抱く。県の発表研究会で「チョウセンブナの研究」が優秀賞受賞。熱帯魚飼育始める
  • 1972年(高校時代)新潟県初の自然保護運動を行う。自転車競技で国体インターハイで活躍。
  • 1974年16年間競輪選手として活躍。(1990年)世界各国や南西諸島を渡り歩き、生体写真やエッセイを専門誌に発表。
  • 1977年水草のCO2添加について研究を進めながら事業を本格的に考える。
  • 1982年「アクアデザインアマノ」(水草育成関連製品メーカー兼専門ショップ)創業。
  • 1983年藻類除去生物として「ヤマトヌマエビ」を専門誌などにその効果を発表。
  • 1984年ショップ「アクアデザインアマノ」新潟市寺尾に開業。
  • 1986年月刊誌「フィッシュマガジン」第1回FM賞受賞
  • 1988年ショップ「アクアデザインアマノ」新潟市(旧巻町)に移転
  • 1990年業界初のビデオ「ネイチャーアクアリウムの世界」発売。月刊誌「アクアライフ」トロピカリズモ連載開始。JPS展優秀賞受賞「カメレオンダイアリー」 フジフィルムネイチャーフォトコンテスト銀賞受賞「ヤモリ」。
  • 1992年「株式会社アクアデザインアマノ」創立。(4月21日)写真集「ガラスの中の大自然」出版。(マリン企画より)ビデオによる「水草レイアウトコンテスト」開催。フジフィルムネイチャーフォトコンテストグランプリ受賞「鬼踊り」。
  • 1993年93年水中写真コンテスト第2位受賞「鬼武者」。
  • 1994年CD「水-自然への回帰」出版。(マリン企画より)ネイチャーアクアリウム情報雑誌月間「アクア・ジャーナル」創刊。ADA本社屋 新潟市に完成。写真集「ガラスの中の大自然」が翻訳されドイツ・アメリカで出版
  • 1995年アマゾン撮影取材。第1回世界水草サミット開催。(ADA本社)
  • 1996年「インターズー’96」参加(ドイツ・ニュルンベルク)ボルネオ撮影取材。写真集「ガラスの中の大自然」が翻訳されオランダ・フランスで出版。
  • 1997年西アフリカ、ガボン撮影取材。写真集「ガラスの中の大自然」が翻訳されイタリアで出版。
  • 1998年雨季のアマゾンの取材。富士フォトサロンにて写真展「雨林有情」開催。(東京)
  • 1999年アマゾン撮影取材。(カージナル・テトラやエンゼル・フィッシュの水中撮影成功)
  • 2001年自宅に巨大ネイチャーアクアリウム(W400×D150×H150)を制作。「第一回世界水草レイアウトコンテスト」開催。(世界19か国、557作品の応募)
  • 2002年アマゾン撮影取材。
  • 2003年ADA本社にネイチャーアクアリウムギャラリー開館。アマゾン撮影取材。
  • 2004年ネグロ川の風景をまとめた写真集「The Rio Negro」出版。(マリン企画より)発電所美術館にて写真展「The Rio Negro」開催(富山)新潟市新津美術館にて写真展「誰も知らないアマゾン」開催(新潟)
  • 2005年ペット業界展示会「SiZoo」にてワークショップ。(スペイン・バルセロナ)ポルトガル・リスボンにて講演会
  • 2006年 ネイチャー・サウンド・ギャラリーCD&DVD「AMAZON」発売。(Dellaより)新潟大和にて写真展「空撮・アマゾン」開催。(新潟)朱鷺メッセにて写真展「創造の原点 アマゾン」開催(新潟)丸の内さえずり館にて写真展「The Rio Negro」開催(東京)
  • 2007年映画「そのときは彼によろしく」(原作:市川拓司)の制作協力写真集「佐渡ー海底から原始の森へ」開催(東京)
  • 2008年G8北海道洞爺湖サミット会場に佐渡原始杉の特大写真パネル2作品が展示される。カタール写真協会にて写真展「SADO – a Natural Treasure of Japan」開催。アミューズメント佐渡にて「誰も知らない佐渡写真展」開催(新潟)
  • 2009年写真集「佐渡ー海底から原始の森へ増補改訂版出版(ADA)水草レイアウト作品集「ガラスの中の大自然1985-2009」出版(世界文化社より)「社団法人 世界環境写真家協会」設立。イタリア国立公文書館にて写真展「ACQUA SPETTACOLO E RISORSA DALL’AMAZZONIA ALL’SOLA DI SADO」開催(ローマ・イタリア)富士フィルムフォトサロンにて写真展「佐渡原始杉」開催。(東京)
  • 2010年写真展「THE LAST AMAZON 最後のアマゾン」出版。(小学館より)写真集「ガラスの中の大自然1985-2009」が翻訳されドイツ・アメリカ・台湾で出版。ビュー福島潟にて写真展「美しき新潟の風景」開催。(新潟)中国、ベトナム撮影取材。新潟日報文化賞(芸術部門)受賞。新潟県知事表彰(芸術・文化)受賞。
  • 2011年メトロポリタンプラザビルにて写真展「視力6.0の世界 知らざる新潟の風景」開催(東京)オーストラリア、中国、ノルウェー、ロシア撮影取材。写真集「ガラスの中の大自然1985-2009」が翻訳されフランスで出版。
  • 2012年株式会社アクアデザインアマノ設立20周年。すみだ水族館にネイチャーアクアリウム(自然水景)制作。
  • 2013年ポルトガル・リスボン海洋水族館での全長40mネイチャーアクアリウムの制作が決定。世界文化遺産(京都社寺仏閣、日光東照宮)撮影取材。写真集「美しき新潟 未来への記録」出版(新潟日報事業社より)新潟県立近代美術館にて写真展「新潟の風景 未来への記録/天野尚の視点」開催。(新潟) 朱鷺メッセにて写真展「天野尚 視力6.0の世界」開催。(新潟)世界15か国のADAディストリビューターによる世界水草サミット開催。(ADA本社)安吾賞 新潟市特別賞受賞。
  • 2015年ポルトガル・リスボン海洋水族館にて、全長40mのネイチャーアクアリウム「水の中の森」を制作。リスボン海洋水族館特別展示室「水の中の森」オープン。東京スカイツリータウンにて写真展「天野尚 視力6.0で見たニッポン」開催。(東京)第15回「世界水草レイアウトコンテスト」開催。(世界69か国・2545作品の応募)リスボン海洋水族館が世界の水族館人気ランキング第一位を獲得。 写真集「創造の原点 天野尚作品集」出展。(ADA)弥彦村総合コミュニティセンター/弥彦の丘美術館にて写真展「創造の原点」開催(新潟) 8月4日 永眠(享年62)
  • 4.ネイチャーアクアリウム展の感想

    とても良かったアクアリウム展でした。天野氏の写真家としての作品を見ることで、ADA天野氏のイメージとまた違った一面が見れたのも良かったでした。今回写真展だけかと思っていたのですが、水槽も数多く展示され、さらに天野氏制作の水槽もあり、ADAギャラリーの水槽が見れたのが一番嬉しかったです。またADAスタッフから話を聞くこともでき非常に貴重な時間を過ごせました。約2ヶ月間開催されているそうなので、機会があればまた行きたいと思いました。ADAギャラリーでは撮影は禁止されていますが、ネイチャーアクアリウム展では写真撮影も許可されているのも嬉しいです。NATURE AQUARIUM展は2017年11月8日(水)~2018年1月14日(日)【68日間】まで開催しています。