ソイルで立ち上げた水草水槽のアオミドロの大発生と除去まで

2023年9月21日

秋の色彩をイメージしたダッチアクアリウム水槽

水槽を立ち上げから約5が月がたちました。秋をの色彩をイメージした、赤の有茎草の種類を多く使った流木レイアウトです。今回は前回の記事に続き立ち上げから水槽の経過になります。この記事では1~4か月間の3か月間にアオミドロが大発生したその原因とアオミドロの除去までを紹介します。

秋の色彩をイメージしたダッチアクアリウム水槽
秋の色彩をイメージしたダッチアクアリウム水槽

1.水槽の状況

立ち上げ5週目でアンモニアと亜硝酸が0になり、硝酸塩も10ppmとピークになります。5週目(35日目)の写真では、黒髭ゴケが流木に発生している状態です。黒髭ゴケがではじめたころにヤマトヌマエビを数匹水槽に投入しました。2ヵ月目でミクロラスボラsp.ハナビ(5匹)、コリドラス・ハブロースス(6匹)、カージナルテトラ(10匹)、ゴールデンハニー・ドワーフグラミー(3匹)の小型熱帯魚を合計24匹投入しました。またリン、硝酸塩が0に近い値になり、レッドリーフバコパなど赤系の水草が成長が鈍りだしたので、液肥の添加をスタートしました。ただし液肥はコケの出ないように水換え時のみ非常に少ない量で様子を見る程度の添加量です。5週目になると、ニューパールグラスやキューバパールグラスが成長が悪く、特にニューパールグラスが溶けだした状態です。溶け出した原因はソイルの立ち上げに加え、2(RO水):1(水道水)の割合の超軟水の水質で管理してたことが原因です。このあと3(RO水):1(水道水)に水質を調整したことによって、ニューパールグラスは回復し始めます。

2.アオミドロの大発生の原因

アオミドロの大発生は、2ヵ月目の魚の投入のタイミングがアオミドロの大発生を促進してしまいました。この発生により立ち上げ1~4か月間の約3か月間アオミドロの大発生により水槽は見苦しい状態になります。アオミドロが大発生している間の水質は、亜硝酸、硝酸塩、リン、アンモニアはほぼ0の状態で水質管理していますが、水槽の立ち上げ時は魚の投入のタイミングを間違えるとこのような結果にります。また、少量でも液肥を入れたのも良くありませんでした。しかしアオミドロの原因は、生体を入れたため増えた栄養分だけではありません。主な原因は強い光量そして外部から持ち込んでしまうというケースが多いです。生体を入れたタイミングで増えたのは、繁殖を加速させてしまいました。

3.アオミドロの除去まで

一度大発生してしまうと、根気よくアオミドロを毎日取り除く作業が必要です。液肥はアオミドロがおさまるまでストップします。水換えをしても一向にアオミドロは減る気配はありません。立ち上げから89日目にアオミドロのピークがきます。もうここまでくるとリセットをしたほうが状況改善は早いくらいです。このアオミドロに覆われた立ち上げから89日目の水槽からリセットせずアオミドロ撲滅へ真っ向勝負をします。

アオミドロの駆除方法

アオミドロは水質測定では検出されないレベルの少量の栄養分で増え続けます。この時の除去方法は、ヤマトヌマエビと手作業で毎日取り除く作業が必要になります。水換えは水槽の4分の1程度を週に2回交換しました。89日目の状態になった時点で、一度アオミドロが付いた有茎草を全部抜き、ついているアオミドロを手作業で取り除きます。そのあとヤマトヌマエビを10匹投入して、合計15匹程度のヤマトヌマエビにしました。アオミドロは、数時間で増えます。こまめに網でアオミドロを救い出します。この作業1~3週間続けることにより徐々に減りアオミドロを完全に駆除できます。上記の方法はアドミドロの除去方法としてはおすすめできません。照明を消す(遮光)やオキシドールを使っての除去方法が短期間に除去できます。詳しくはアオミドロの発生の原因と除去方法の記事をご覧ください。

4.アオミドロを発生させないためには

今回のアオミドロの大発生は立ち上げ時からアンモニアや亜硝酸塩が0になったタイミングから発生しだしました。そのタイミングで生体を入れると今回のようなことが起こることがあります。アオミドロの発生はソイルによっては、水槽の濁りがなくなり水が透明度をまして茶ゴケが出始めてから生体を入れるタイミングに発生することがあります。今回紹介したように水槽の水質が問題なくてもコケが発生しやすくなります。水草水槽の生体や液肥は水景が出来上がってから投入することで、あらゆるコケのリスクを減らすことができます。

5.水槽データ

水換え頻度 週2回
水換え量 10L
水の調整方法 RO水1:水道水:4
CO2添加量 1秒1回
CO2の添加方法 セラミック式拡散器
CO2添加時間 7時間
照明 ヴォルテス 30W×2
照明時間 8時間
エアレーション なし
水槽サイズ W60×D30×H36

アオミドロの影響により水草も小型化したり枯れたりしましたが、アオミドロが綺麗に除去できると、水草の育ちもよくなり水槽の状態が上がります。水質はアオミドロが大発生した時点と改善した水質はかわらず、アオミドロが除去すると生体も追加でき、また液肥も定期的に添加できるようになり水槽の状態もより美しくなります。

立ち上げから162日目 アオミドロが消え1ヶ月ほど経過
立ち上げから162日目 アオミドロが消え1ヶ月ほど経過
立ち上げから162日目 真上からの写真
立ち上げから162日目 真上からの写真
秋の色彩をイメージしたダッチアクアリウム水槽
秋の色彩をイメージしたダッチアクアリウム水槽

最後に水草動画ブログでは、水槽の立ち上げの際は、他の立ち上がった水槽の水は使わずに、はじめて水草水槽を立ち上げた方と同じ条件に近い状態で、立ち上げていく水槽の様子を紹介しています。

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