キスゴムの劣化の原因と交換の目安 ~熱湯で本当に復活する?~

2023年1月27日

キスゴムの吸着力がなくなったときの再生・復活について、劣化する原因について紹介したいと思います。

1.熱湯でキスゴムは再生・復活できる?

新品と吸着力のなくなったキスゴムを比較すると一番の違いは、ゴム部分の硬さが違っています。新品はプニプニ柔らかく、吸着力がなくなったキスゴムは硬いです。

劣化したキスゴム

新品と比較(上2個は古い、下2個は新品)

ネットを調べてみると熱湯にキスゴムを入れるとキスゴムの形状が戻り復活するという情報を多く見かけます。まずは実際にキスゴムが復活するか試してみました。まず吸盤を90℃前後(※沸騰したての温度)につけます。※鍋などの沸騰している熱湯に直接入れるのは塩化ビニールが変形してしまう場合があるので注意ください。沸かしたヤカンから直接キスゴムの入った容器に熱湯を入れ、40秒と120秒間熱湯につけた場合の違い比較してみました。
40秒間熱湯につける

120秒間熱湯につける

熱湯につけた2つはどちらともゴム部分が柔らかくなり復活した?!というような状態になりました。比較してみた40秒と120秒の違いは、120秒の方が柔らかくなった様に感じました。

しかし数分して、キスゴムの温度が常温に戻ると・・・・柔らかかったキスゴムはどちらも熱湯に入れる前の状態に固くなり元の形状に戻ってしまいました。試しにガラス面にキスゴムが張り付くか確認してみます。

熱湯に入れた吸盤を確認する

ご覧の通り熱湯に入れたキスゴムはガラス面に吸着しません。固くなったキスゴムは熱湯に入れても再生・復活はできなかったという結果になります。張り付いているのは新品のキスゴム2個です。

2.キスゴムが吸着力がなくなる原因

キスゴムはなぜ吸着力がなくなるのか?キスゴムは劣化によってゴムの硬さが変わります。長期間使用しているとゴムの分子構造が変わり劣化に伴い硬くなります。水槽では1~2年使用していると、キスゴムが劣化しはじめて、徐々に硬化して吸着力がなくなります。また高温に長時間さらされやすいヒーターの近くにあるキスゴムは劣化しやすいです。

熱湯処理後の比較(上2個は古い、下2個は新品)

3.交換のタイミング

キスゴムの劣化状態は硬さの変化である程度判断できるため、キスゴムが固くなりはじめ吸着力がなくなったら交換の目安です。

クリップを新しいキスゴムに装着

4.まとめ

今回の様に固くなりすぎてしまったキスゴムは再生はできませんでした。もう少し劣化していない状態であれば結果は違ったかもしれません。新しいキスゴムと古いキスゴムを比較してみると、まるで別の素材に感じてしまうほど柔らかさが違います。新品はやらかいシリコンのプニプニした感触ですが、劣化したキスゴムはプラスチックのような硬いゴムの硬さになってしまっていました。劣化したキスゴムは熱湯で形状はもとに戻せても、劣化によって硬化した硬さは元に戻せません。なのでフィルター部分やヒーター部分の固定に使用しているキスゴムはとても重要なので、熱湯で再生を試みないで新しいキスゴムを購入して交換することをおすすめします。

5.キスゴムの価格


エーハイム キスゴム4ヶ入(黒)

エーハイム クリップ付吸着盤(12/16用)

無印キスゴム 直径18 クリア 4ケ入
商品名 価格 備考
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