園芸用品の固形肥料を使ってみる ~マグァンプK 1ヶ月後~

園芸肥料のマグァンプKを使って約一ヶ月の使用感と水質やコケの影響をレポートします。マグァンプKの前回の導入編の記事はこちらから。
使用した園芸用のマグァンプKの特徴は水に溶ける成分として約10%、水に溶けない(根酸や微生物により徐々に溶けだす成分、溶けにくい成分)として約90% の計100%で構成されています。90%は水草の根やバクテリアによって徐々に分解され、水草に吸収される性質のある固形肥料です。さらにマグァンプKは肥料成分が均等に溶け出すため、水に溶けやすい窒素やカリウムに比べると多く配合しているリン酸は底床に残りやすくなっています。
1.水質の影響
水質測定は60cmワイド(121L)、規格60cmワイド(64L)それぞれ10gのマグァンプKを追肥して5日後の水質測定です。5日間に水換えは1/3程度のおこなっています。測定して感じたことはリンがやや普段より高く検出されています。また追肥の影響かわかりませんが微量のアンモニア(0.1ppm以下)が検出されています。リン酸塩はどちらの水槽も過去の測定の中で一番高い値でした。測定には低濃度が測定できるパックテストを使用しています。
追肥量10g | NH4 | NO3 | PO4 | KH | PH |
---|---|---|---|---|---|
64L | 0 | 0.2ppm | 0.5ppm | 1.5 | 6.7 |
121L | 0.1ppm | 1.0ppm | 1ppm | 1.0 | 6.6 |
2.コケの影響
追肥後の翌日には水換えは行っていますが5日目まではややガラス面に薄っすらコケが普段よりでたかな?と感じました。しかしその後週2回の通常の水換え頻度により、2週目にはガラス面の発生の影響はなくなりました。その後約1ヶ月は肥料の影響はまったく感じられません。
3.他の肥料との違い
テトラ イニシャルスティック(アクアリウム用)やハイポネックス スティック(園芸用)と比べると水中に溶け出す栄養分はハイポネックス スティック>マグァンプK>テトラ イニシャルスティックの順に高く感じます。マグァンプKはハイポネックス スティックのように数週間にわたり栄養分が溶け出し続けることはなく、初期の1~2週間溶け出して、水換え後はほんとんど水中には溶け出しません。
4.使用感
約1ヶ月の使用した感想は、追肥直後の2~3日は一部(約10%)の栄養分が水中に溶け出して、ややコケの影響があるように感じましたが、その後の水換えによりコケの影響は感じられませんでした。水草にとても緩やかな効果で3~4週間でヘアーグラスや有茎草の調子が上がるという印象をうけました。次回のレポートは、その後の追肥、さらに具体的にヘアーグラスなどの効果をレポートします。マグァンプKの価格や使いやすい粒の大きさはこちらの導入編の価格・種類をご覧ください。
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