アメリカの電子機器メーカーが作ったPHメーター

2023年8月9日

KMHショップ(正規代理店)さんから提供いただいたアマゾンのレビュー評価の高いPHメータPH-80S(PH-80)を紹介したいと思います。提供頂いたPHメーターはアメリカのカリフォルニアに拠点があるHM Digitalというメーカーの製品です。

HM Digital PH-80S(PH-80)

HM Digital製は、TDSメーターを長年使っていたので、PHメーターが使えるのはとても楽しみです。
HM Digital製

1.特長

代理店さんの説明では次のような特長の製品です。

HM Digital PH-80S(PH-80)特長

  • HM Digitalは35年以上実績のある水質計の人気メーカー
  • 世界50か国以上で販売をされている人気商品
  • 耐水性にとても優れている

アマゾンのレビューでは下記のような評価を受けているそうです。

  • 校正や電解液につけるなどをすれば、長寿命である
  • 信頼性が高い 精度もよく
  • 50カ国以上で販売されていて、実績があるメーカーのため、信頼度が高い。中華製に比べて安心度が高い。
  • 初心者でも簡単に使えたというレビュー(アマゾンで★4.4の高評価レビューの実績有り)を受けております。

2.使い方

マニュアルは製品の箱に記載されているQRコードから取扱説明書をダウンロードできます。使い方はキャップを取り外します。(キャップを試験に使用しないでください。)電源ボタンをクリックします。画面に「PH」が一瞬表示されます。「PHが数字に変わると、メーターは測定の準備が整います。メーターのセンサーを水、液体、または試験する溶液に浸します。気泡や電荷を確実に除去するために、メーターを軽くかき混ぜます。メーターは即座に読み取り値を表示します。測定値が安定するまでメーターを水中に保ちます(状況に応じて最大 30秒 )。液体の読み出しを表示するには、ホールドボタンをクリックします。これにより、画面上の読み取り値がホールドされます。ホールドボンタをもう一度クリックすると、ホールドが解除されます。電源ボタンをクリックして、メーターをオフにします。

PH-80の校正方法
校正方法
  1. 電源を入れ、校正液(PH7またはPH4)に浸します。
  2. CAL ボタンを数秒間押してCALモードに入ります。
  3. モニターでPHの値(7または4)が点滅表示されます。
  4. Enter キーを押すと、5~10 秒後にENDが表示されます。

校正方法はとても簡単です。校正液は付属でもついていますが、別売りの7.0の(マーフィード)を使用しました。

校正液

工場出荷時設定にリセット方法

電源を入れ、HOLD ボタンを数秒間押すと、End が表示され工場出荷時設定にリセットされています。

メンテナンス方法

使い終わったらセンサーを水道水でかき混ぜるようにきれいにしてください。また常に保存液で本体の電極の湿気を保つ必要があります。センサー キャップには保存液を数滴入れるだけで十分です。どのブランドの保存液も使用できます。

付属の電極保存液

保存液を小さい容器に入れて使うと便利

保存液は付属していますが、別売りの市販の電極保存液を購入する必要があります。私はとりあえず付属の保存液を容器に入れ、数回使えるように保管して使っています。

3.使用感

使ってみた印象は見やすいディスプレイでしっかりした製品の印象があります。ゴム状のキャップには保存液を入れてセンサーを湿らせて保管する方法は、専門メーカーの製品ならではだと感じました。

測定比較(水道水・水草水槽)

測定比較はアクアリウム用のPHメーターとの比較です。測定は水道水、水草水槽のPHです。どちらも普段から測定しなれている水です。2機種の測定結果の違いは、PH0.5~0.6の大きな値の差がでました。水道水は水道局の値やこれまでのPHの値などからみると、左の製品の値が正しいです。PH-80S(PH-80)の誤差は初期化や校正を何度かして、測定し直しましたが結果は変わりませんでした。

水道水測定(左7.2:右7.8) 比較

水草水槽(左6.6:右7.1)比較

使ってみた感想は今回の個体の製品は大きな誤差はありましたが、前の測定結果の残渣の影響が少なく、値の初動値が早くその後、緩やかに値が変動し安定します。気になった点は、測定結果の終了の判断する通知が無いため、いつ測定が終了したのかわかりづらいと感じました。マニュアルでは最大30秒とありますが、30秒では値が安定しない場合があります。測定結果はPHメーターを使い慣れたユーザーにとっては、PHの値が安定したら、測定が終了したという感覚で使えますが、初心者の方の場合は測定時間の目安を測定開始から30秒~1分待ってから結果を確認すると良いと感じました。測定や校正の操作性は良い製品でした。PH-80Sは電子機器製造メーカーの製品ですが、価格はアクアリウムでも導入しやすい価格に設定されています。ただ海外製品なのでマニュアルなどは分かりづらいと感じました。※誤差の原因は確認して、原因が分かり次第追記していきます。2023年8月追記、レビュー評価の高い製品だったので誤差の原因などが確認できればよかったのですが、その後製品提供いただいた代理店さんからは連絡ありません。さらにアマゾンで出店していた代理店さんは他の販売店さんに代わっていました。

4.価格

現在(2022年12月時点)ではアマゾンでの購入が最安値になっているようです。

商品名 価格 備考
楽天 アマゾン Yahoo!ショッピング
HM Digital PH-80S 楽天で探す 6,271円 Yahoo!ショッピングで探す
校正液 7.0 楽天で探す アマゾンで探す Yahoo!ショッピングで探す 校正液はどのメーカーの製品でも可能ですが、PH7.0の校正液が良いです。
電極保存液 楽天で探す アマゾンで探す Yahoo!ショッピングで探す 電極保存液はどのメーカーでも良いですが、PHメーターに対応したものを選ぶと良いです。
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