底床の傾斜の付け方

長年、水草水槽をやっていて、底床の高さを付ける方法に苦労していました。今回は簡単にできる底床の傾斜の付け方を紹介します。ダッチアクアリウムだけではなく、ネイチャーアクアリウムにも応用が利く方法です。
1.メリット・デメリット
まず今回紹介する水草動画式、鉢底ネットを使った底床のセッティング方法のメリットとデメリットをまず紹介します。
メリット
安価で、気軽に簡単に作れる。鉢底ネットもPETタイも園芸用品の為、安価です。折り目を入れたり、切ったりする作業も簡単で誰でも作れます。
デメリット
やや見栄えが悪い。セッティング当初やレイアウトによってはネットが見えてしまい見栄えが悪い。見栄えが気になる場合は水草、流木、石などで隠す必要があります。
2.使うもの
準備するもは、鉢底ネット、PETタイ(釣り糸などでも代用可能)、ハサミ。鉢底ネットは製品によって、折り目をいれると切れやすい製品があります。今回使った鉢底ネットは折り目を入れると切れやすいタイプでした。


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商品名 | 価格 | 備考 | ||
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楽天 | アマゾン | Yahoo!ショッピング | ||
鉢底ネット(20×30㎝) | 290円 | 198円~ |
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タイタイ 園芸用ビニタイ 黒 30m カッター付き | 360円 |
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チャーム |
3.作り方
作り方は簡単です。底床の高さに合わせて、ネットを折って、折り目の底床の部分に切り目を入れ、切れ目部分のつなぎ目をPETタイで止めるだけです。
手順1


手順2

手順3

手順4

手順5

完成
注意:背面は水槽のガラス面に接するように設置することで、閉じていなくても問題ありません。追記:背面は閉じないと1年もう経過すると徐々に後部のソイルが前景部分に漏れる場合があります。なのでネットは360°囲むようにして、ソイルが漏れないようにする方法が良いです。
4.凸型構図のセッティング例
水槽サイズは45㎝キューブ水槽です。水草水槽のレイアウトで、底床の敷き方が重要です。底床に高さを付け、迫力のあるレイアウトを作ろうとすると水槽の高さの半分近くまで、底床に高さを付けることがあります。一般的には石や流木などを使って傾斜をつけることがおおいですが、時間の経過とともに傾斜は徐々に平になってしまいます。傾斜が平になると、ソイルの高さが低かった前景部分のソイルに高さがでてきてしまい、レイアウトに圧迫感が生まれてしまいます。こうした課題を長年悩みながら考えた末、鉢底ネットを使った水草動画式「底床の傾斜の付け方」のセッティング方法を紹介します。
セッティング1

セッティング2

セッティング3

セッティング4

完成

完成をご覧頂くと、普通に傾斜を付けた状態と変わりませんが、鉢底ネットがあるため、長期間維持したときに傾斜の崩れが軽減されます。
5.凹型構図のセッティング例
水槽サイズは60㎝規格水槽です。鉢底ネットのセッティング方法によって凹型構図や三角構図など自由に傾斜を付けることができます。
セッティング1

セッティング2
鉢底ネットにいれるソイルの粒はノーマルタイプの少し大き目の粒をいれています。前景にはパウダータイプの細かい粒のソイルをセットしています。
セッティング3

セッティング4

完成

この方法は、レイアウトの構図に合わせて自由に、高さを作る敷居をネットで作ることがポイントです。またネットなので、水流を遮ることなく底床のバクテリアに負担なくセッティングが可能です。小さなサイズの水槽から大型水槽まで応用がききます。
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