立ち上げから1週間目の水槽の管理方法

久々の更新になります、先日駅のホーム前の河津桜の満開を見て、もう春の景色だなぁと癒やされました。
前回の立ち上げた水槽はその後も順調で写真や水槽の状態は記録してきましたが、なかなかブログ更新ができていませんでした。今回から水槽の立ち上げからその後の綺麗な水槽ができるまでの経過を詳しく紹介していきます。
この記事では前回に立ち上げた45cmキューブ水槽の立ち上げ1週間目で意識していることを紹介していきます。このシリーズの記事を最後まで読んで頂けると綺麗な水槽ができるまでのコツや手間などアクアリウムに重要なコケ対策や水換え頻度など初心者の方やコケのでない水槽の作り方を知りたいアクアリストの方に役立つ内容になっています。
それでは立ち上げ直後からの水槽の様子と管理方法のポイントを見ていきます。
立ち上げからすぐに透明になった水槽
水槽立ち上げ時は写真の様に水は濁っています。水の濁りはソイルの場合1~3日で水は透明度があがります。栄養系のソイルを使っている場合は2~3週間水の濁りが取れない場合もあります。
翌日には透明度高い状態になりました。早く透明度が上がった要因としては2つ考えられます。ひとつは栄養分の少ないプラチナソイル(15L)をメインに使ったこと(その他に栄養系ソイルも2L使用)、栄養系ソイルをメインに使うと濁りが出やすくなります。2つ目はリセット前の濾過器は洗わずに使っているため、フィルター内のろ材のバクテリアの過能力を維持できたことが考えられます。
最初の水換えのタイミング
最初の水換えのタイミングはとても重要です。ソイルを使って立ち上げた水槽は、水槽が透明で綺麗に見えてもコケの原因となる栄養分がソイルから溶け出します。そのため立ち上げ1週間は、通常より水換え頻度を多くする必要があります。立ち上げ翌日には水槽の3分の1の30Lの水換えを行っています。水換えは最初の1週間目は週2~4回(水量の1/3の量)を目安にします。さらに2~4週間までは水換えは週1~2回の水換えをします。今回は栄養系のソイルを2L使用していたため水槽は立ち上げの水換えは翌日、3日目、5日目、7日目に水槽の3分の1を水換えをこまめにしました。
水質測定
栄養分のリンは0.05ppm以下で、ほとんど検出されないレベルでしたが、立ち上げの初週はリン、アンモニアは水槽に溶け出しやすく数値が上がりやすいので水換えは重要です。
翌日には水槽の透明度が上がり綺麗な状態になった水槽に見えます。ソイルを使った場合、水槽立ち上げから1~2週間がソイルの栄養分が溜まりやすいタイミングです。栄養分の少ないソイルを使った場合でも1~2週間は多めの水換え頻度を行うようにします。
アンモニアは0.2ppm以下、リンとアンモニアの測定は水槽立ち上げ翌日の水換え後に測定しています。
コケ取り生体を投入
今回は水槽立ち上げ翌日にコケ取り生体のミナミヌマエビ(小さめの個体を10匹)を投入することができました。通常は水槽の透明度が上がる1週間程度にコケ取り生体を入れることが多いのですが水槽の透明度がありアンモニア値も低かったため、早い段階でコケ取り生体を入れることができました。
コケ取り生体を入れるタイミングは、コケが発生する前に、水槽の水が透明になったタイミングの3~10日目頃にヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビを入れると良いです。ただしコケ取り生体を入れてもコケは発生しますが予防策になります。
水槽立ち上げ時の光量調整
近年、強い光量のLED照明が主流になり光量の調整は非常に重要になります。次の写真は設置した水槽の照明の明るさがわかるようにバックスクリーンのライトを外して撮影しています。照明は水槽立ち上げ時からGEX クリアLEDパワーを3台設置していますが、3台のうち1台は完全に消しています。残り2台は白、青、赤の3つのLEDのうち白のLEDのみ点灯しています。
コケが発生しやすい水槽立ち上げから約1~2ヶ月間は光量を弱めています。水槽の状態を確認しながら徐々に光量を増やしていきます。光量を調整できるLED照明はこちら
生体を入れるタイミング
化粧砂の上に大量のミナミヌマエビの糞が見えます。コケ取り生体には基本餌は与えませんのでミナミヌマエビの糞からは栄養分は発生せずコケの影響はほとんどありません。このタイミングで熱帯魚を入れて、餌を与えてしまうとコケが発生しやすくなってしまうので注意が必要です。
水草水槽の場合、水草がうまく繁茂して水景ができてから生体を入れるのが理想です。早く入れたい場合はコケが出づらくなる1ヶ月半~3ヶ月経過してから少しずつ生体の数を増やしながら生体を入れていくと失敗が少ないです。早く生体を入れたい気持ちをぐっと堪え、まずは水槽のレイアウトを完成を目指してから、完成したレイアウトに合った生体を徐々に増やしていくことが成功のコツです。
立ち上げから3~7日目までの水槽の様子
立ち上げから5日目でクリプトコリネ ウェンティー ブラウンとクリプトコリネsp.インドネシアの葉が数枚溶け出しました。
流木に巻いたウィローモスまだ大きな変化はありません。
植栽から5日目になると有形草は上を向いて少しずつ成長が確認できるようになります。
今回紹介した水槽1週間目の管理方法は長年の経験と記録してきた水槽の水質データをもとに、独自にたどり着いた水槽の立ち上げ方法になります。参考の一つにしていただけたら幸いです。次回はさらに重要な2週間後の水槽の状態や観察ポイントを紹介していきます。更新は不定期になりますが水草動画のチャンネル登録いただけると今後の活動の励みになります。ブログの更新はツイッターのフォローをいただくと通知で確認いただけます。
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