熱帯魚の飛び出す原因と防止策 ~水槽から魚が消えた!~

2023年8月8日

買ってきたばかりの魚が水槽にいない!飼育経験のある人ならきっと誰もが一度は経験あることではないでしょうか。魚が消えてしまう現象のひとつに水槽から飛び出してしまうことがあり、淡水の熱帯魚だけではなく、海水魚や金魚、メダカにも共通して起こる事故です。また水槽から魚が消えてしまうケースは他にもあります。初心者の方や熱帯魚を飼育している方には是非最後までご覧いただきたい内容です。

1.魚が水槽から消えてしまうケース

魚が水槽から消えてしまうケースは水槽からの飛び出しだけではありません。次の4つのケースが多いです。

  • 飛び出し
  • 捕食される
  • フィルターに吸い込まれる
  • 掃除の際に網やホース吸い取ってしまう
飛び出し

魚が消えてしまう原因で多いのが、水槽から飛び出してしまうケースです。水槽の裏や数メートル離れた場所で発見することもあります。

水槽からの飛び出し

捕食される

次に多いのが、他の魚に捕食されてしまうケースです。特に小型魚と中型魚の混泳水槽では起こりやすいです。小型のネオンテトラなどは中型のエンゼルフィッシュに捕食されてしまいます。中型魚の口に入るサイズの小型魚は捕食されやすいので注意が必要です。また弱った魚や死んでしまった魚もエビや魚に食べられてしまい死骸が残らないことも多いです。

捕食される

フィルターに吸い込まれる

小型魚は外部フィルターの給水口に吸い込まれことがあります。正確には吸い込まれるというより、狭い隙間に逃げようとして、フィルターの給水口に吸い込まれてしまいます。またミナミヌマエビや稚魚なども吸い込まれやすいです。外部フィルターの底を見ると、吸い込まれた魚やエビがいることがあります。

小型魚(写真:ミクロラスボラ・エリスロミクロン

フィルターに吸い込まれる

吸い込まれた魚は外部フィルターの底にいる場合がある

掃除の際に網やホースで吸い取ってしまう

トリミング時にカットした水草を網で掬う際に、一緒に魚を気が付かずに救ってしまい捨ててしまう事故がおこりやすいです。特に大量に水草をトリミングした際は注意が必要です。上層に泳ぐ魚はゴミと間違いやすいので、慎重にゴミだけを救い出すようにします。

掃除のタイミング

2.飛び出す原因

水槽から魚が飛び出してしまう原因は、次の3つのケースで魚がパニックになり飛び出してしまうことが多いです。ちょっとした弾みで飛び出してしまいます。

  • 魚同士の争い
  • 光・影
  • 人間の生活音
魚同士の争い

飛び出す原因は魚同士の争いで、追われた魚が水槽から飛び出すケースが多いです。オス同士の争い、同種同士のテリトリーの争いなど混泳水槽に特に多いです。

小競り合いの多い魚(写真:ブルーテトラ

光・影

水槽の近くにいる人やペット(犬・猫)の影など水槽の周りの影・動きにびっくりして飛び出してしまうケースもあります。

人間の生活音

人間の生活音は、ドアの振動、椅子の音、物が床に落ちる音などの「ドスン」のような水槽に響く振動によって魚がびっくりして飛び出してしまうケースがあります。

3.飛び出しやすい時間帯

飛び出しやすい時間帯

普段の生活ではなかなか飛び出す瞬間を見ることはありませんが、飛び出しやすいタイミング・時間帯があります。

  • 夜間
  • 照明点灯消灯
  • 飼育当初
  • 餌や掃除のタイミング
夜間

魚が一番飛び出しやすい時間帯は夜中です。部屋が真っ暗な間に、魚同士が争いにより、水槽から飛び出してしまうケースが多いです。

照明の点灯消灯

水槽の照明が突然消える瞬間に魚がびっくりして、水槽から飛び出してしまうことがあります。また部屋の照明の点灯にもびっくりします。特に水槽の照明が消えている時の部屋の照明の点灯に魚はびっくりしやすいです。

飼育当初

魚を購入して飼育から1~2週間は飛び出しやすい期間です。一番飛び出しが多いタイミングは購入してから1~5日目の夜間に魚が飛び出してしまうことが多いです。水槽に入れたばかりは混泳環境に慣れないことで、魚が夜間飛び出してしまうことがあります。

飼育当初

餌や掃除のタイミング

餌を与えている時や掃除・水換えの際にも魚は飛び出してしまうことがあります。飛び出しに気が付かずに死なせないように、餌を与える際や水換え時にも水面の飛び跳ねた音があった際は気をつけて周囲を確認してみてください。

餌を与えた時に飛び出す

4.飛び出し防止策

ここまで飛び出す原因やタイミングを紹介してきました。ここからは具体的に飛び出す原因に合わせ防止策を紹介します。

  • 水槽の設置場所
  • フタをする
  • テリトリーが確保できる環境
水槽の設置場所

魚は振動や人の影などにびっくりしてしまうことが多いので、ドアから離れた静かな場所に水槽を設置することが大切です。また照明が消えた夜間は人の少ない静かな部屋が理想です。

水槽の設置場所

フタをする

飛び出しやすい魚がいる際はフタは必須になります。さらに新しい魚を入れた際は1~2週間は特に飛び出しやすいのでフタをすることで飛び出し事故が減ります。フタの隙間から飛び出すような小型魚やエビの対策はこちらの記事をご覧ください。

フタをする

テリトリーが確保できる環境

魚の争いで魚が飛び出さないためには、十分なテリトリーが確保できる環境が大切です。魚の数に余裕を持った水槽サイズと魚が隠れやすい水草が多く植わっている環境が理想です。

5.飛び出しやすい魚の種類と傾向

ここからは私が長年飼育して感じた飛びやすい魚、飛びにくい魚の傾向や種類を紹介します。

飛び出しやすい魚の種類と傾向(写
真:マーサハチェット

  • 活発に泳ぐ魚
  • 中層から上層を泳ぐ魚
  • その他
活発に泳ぐ魚

活発に泳ぐカラシンの仲間、ラスボラ・コイの仲間、レインボーフィッシュの仲間は飛び出しが多いと感じます。特に混泳水槽の夜間に飛び出しが多いです。

飛び出しやすいカラシン(写真:ロバーティ・テトラ

ラスボラ・コイの仲間(写真:ミクロラスボラブルーネオン

レインボーフィッシュの仲間(写真:シュードムギル パスカイ

中層から上層を泳ぐ魚

ハチェット、グラスブラッドフィンなど中層から上層を泳ぐ魚は飛び出ししやすい魚です。大型魚ではアロワナなども飛び出しやすい魚です。

カラシンの仲間(写真:グラスブラッドフィン

その他

ワイルド系のエンゼルフィッシュなど人の影や音などでパニックになりやすい魚も飛び出してしまうことがあります。またヤマトヌマエビなどエビの仲間も水槽を入れたばかりの1~2週間は夜間に飛び出すことが多いです。

ワイルド系(写真;アルタムエンゼル

6.飛び出しにくい魚の種類と傾向

絶対に飛び出さない魚はいませんが、小型水槽では飛び出しにくい魚がおすすめです。

飛び出しにくい魚の種類と傾向(写真:ブルーグラスグッピー

  • 温和、ゆっくり泳ぐ魚
  • 下層で泳ぐ魚
温和、ゆっくり泳ぐ魚

グッピー、グラミー、ネオンテトラなど比較的ゆったり泳ぐ魚が飛び出しにくい傾向があります。もちろん気の荒い魚に追われたり、水槽に入れた1~2週間は飛び出す場合もありますが、それでも他の魚と比べたら比較的飛び出しにくい魚です。

グラミーの仲間(写真:ゴールデンハニー・ドワーフグラミー

下層で泳ぐ魚

コリドラスは底床を泳ぐ魚で、飛び出し事故が少ない魚です。

コリドラスの仲間(コリドラスパンダ

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