【経過編 立ち上げ時のポイント】ヘアーグラスショートを使った凸型構図 涼しさを感じる草原レイアウト

前回の45㎝キューブ水槽の立ち上げ編に続き今回は経過編の立ち上げから2ヶ月の水槽の状態を紹介します。また初心者の方が水槽の立ち上げ時にコケまみれの水槽を作らないために知っておきたい立ち上げ時のコケの発生の対処方法や生体投入のタイミングのポイントを紹介します。

1.立ち上げ直後
水槽を立ち上げて翌日の状態は、水は濁りがあり若干くもった状態に見えます。底床はリーフプロソイル ノーマルを使っています。水質は立ち上げ直後から亜硝酸塩0.01ppm、硝酸塩5~10ppm、アンモニア0.5ppm程度、PH7、水温24度の水質結果です。魚やエビなどの生体は入れていません。照明とCO2は添加しています。エアレーションは使用していません。フィルターは外部フィルターのエーハイム500を使用しています。
2.12日目 茶ゴケとアオミドロの発生
立ち上げから一週間を過ぎると、くもっていた濁りもだいぶ解消されます。水が澄みだした頃に茶ゴケやアオミドロが発生しだします。このコケの発生は水槽内のバクテリアの活動によってアンモニアや亜硝酸を分解してくれるタイミングに発生しやすいです。茶ゴケやアオミドロは水替え時に、プロホースで吸い取り除去します。

3.17日目 生体投入
茶ゴケが発生して目立つようになった17日目に、ヤマトヌマエビ10匹、オトシンクルス3匹を投入します。コケ対策の生体投入時の水質は硝酸塩5ppm、亜硝酸塩0ppm、アンモニア0ppmの水質結果です。コケ対策の生体を入れる際は、茶ゴケやアオミドロを掃除で除去して投入します。あらかじめ掃除をしておくことでヤマトヌマエビやオトシンクルスのコケ除去効果を最大限に引き出せます。初心者の方がよくやってしまう失敗としては、このタイミングで餌が必要な生体を入れてしまうと、コケの発生を促進してしまいコケまみれになることがあります。生体はコケ対策のヤマトヌマエビやオトシンクルスのみにします。
4.20日目 茶ゴケとアオミドロの完全除去
ヤマトヌマエビとオトシンクルスを入れて、3日で茶ゴケとアオミドロを完全に除去できました。ヘアーグラスショートについてたコケも綺麗になりやはりヤマトヌマエビのコケの除去効果は非常に大きいです。
5.立ち上げ時のポイント
ソイルによる水槽の立ち上げのポイントは、コケの発生した際の対処やヤマトヌマエビやオトシンクルスを入れるタイミング、そしてメインの熱帯魚の生体を入れるタイミングが重要です。水槽を立ち上げ時は2日に1回、または3日に1回の水替えが理想です。また水の透明度が上がり茶ゴケやアオミドロが発生しだしたら、あらかじめコケを除去してからヤマトヌマエビやオトシンクルスを入れます。水が立ち上がり、コケの発生が完全に除去できたら、次はメインの生体を投入したいところですが、レイアウトの水草の種類によっては、コケの発生がなくなっても生体の投入を見合わせる場合があります。有茎草や成長の早い水草水槽であれば、生体を投入してもリスクは少ないですが、ヘアーグラスショートなどコケの付きやすい水草や成長の遅い水草を使った水草水槽であれば、生体の投入はレイアウトが完成してから生体をいれることでコケの発生のリスク減らし綺麗な水草水槽が出来上がります。ソイルを使っている場合は、肥料はこの時点まで追肥や添加は必要ありません、肥料はメインの生体数や水草の成長速度、コケの状態を見ながら慎重に添加する必要があります。写真は立ち上げから62日目、全体として水草は成長していますがヘアーグラスショートの状態が上がらず、生体を見合わせている状態です。


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