水槽にコケを発生させない為の水換え方法

アクアリウムの水換え頻度や水換えのタイミングを見極める方法を解説します。水換えのタイミングがわかるようになるとコケの発生しづらい綺麗な水槽づくりに役立てることができます。水槽に発生しやすい黒髭ゴケや糸状のコケなどあらゆるコケ対策の基本になり初心者やコケの発生に悩んでいる方に是非参考にしていただきたい内容です。
1.水換えのタイミング
綺麗に管理された水槽は水換えのタイミングが良く、逆にコケに悩まされている水槽は水換えのタイミングが遅い場合が多いです。水換えのタイミングは熱帯魚の数や与える餌の量によって大きく違います。水換えのタイミングの見極め方を知ることで、その水槽に合った水換えが行えるようになり、コケの発生の抑制につながります。
水換えのタイミングの見極め方
水換えの見極め方は水槽の内のコケの原因となる栄養分の蓄積具合を把握することが大切です。栄養分の蓄積は水質測定でも把握できますが、簡単な方法としてコケの発生をチェックすることで栄養分の蓄積具合がわかります。チェックするコケは水槽のガラス面につく薄い緑色のコケです。しかしガラス面に付いたコケに気づいたころにはもう水換えのタイミングは遅い場合が多いです。
2.コケのチェック方法
正面のガラス面を横から覗き、ガラス面のコケの付き方を観察します。正面のガラス面を横からチェックすることで薄っすらした初期のコケを確認することができます。正面のガラス面につく薄っすらしたコケは、水槽内に余分な栄養分が高いほど発生スピードが速くなります。水換えの際にガラス面を綺麗にしてから何日目にコケが発生するかによって水槽内の栄養分の蓄積の目安になります。
水草水槽のガラス面のコケの発生スピード
- 栄養分の高い水槽は1~2日以内にガラス面にコケが発生
- 栄養分のやや高い水槽は3~4日以内にガラス面にコケが発生
- 栄養分の低い水槽は5~6日以内にガラス面にコケが発生
毎日餌を与えているような栄養分の高い水槽はコケが大発生する確立が高く、水換え量や頻度を増やすだけではなく光量を調整する対策も必要です。栄養分のやや高い水槽は黒髭コケの発生のリスクがあり、水草育成による栄養分の吸収や餌の量を調整して栄養分を減らす為の対策が重要です。栄養分の低い水槽はコケの発生が抑えられた水槽ですが、それでも黒髭コケが慢性的に器具などに発生する場合があります。
水換えの目安
栄養分の高い水槽や栄養分のやや高い水槽は週2回、水槽の1/3を目安に水換えをします。水換えのタイミングが適切に行われると、ガラス面に発生するコケのスピードが遅くなり、栄養分の低い水槽の状態までになります。
3.水換え頻度・量を減らす方法
水換え頻度・量を減らす方法は3つあります。この3つの方法によりガラス面のコケの発生をスピードを抑え、水換え頻度を減らすことができます。
- 水草育成
- 飼育数と餌の与え方
- 光量・点灯時間の調整
水草育成
水草の光合成によりコケの原因となる栄養分を吸収し減らすことができます。水草が繁茂した水槽では水換えの必要性がない状態までに栄養分を減らすことも可能です。
飼育数と餌の与え方
魚の飼育数は水槽の大きさに余裕があると水換え頻度を減らすことができます。たとえばネオンテトラ10匹と30匹の2本の60cm水槽を比較した場合、30匹の水槽は10匹の水槽と比べて3倍の餌を与えることになり、コケの原因となる栄養分も3倍蓄積します。
餌の与え方は1日1回にすることで栄養分の蓄積量が減らすことができます。また餌の栄養成分にコケの原因となりやすい成分(リン)の量によってもコケの発生スピードは違ってきます。私は嗜好性があり食べ残しの少ないテトラプランクトンをメインに与えています。
光量・点灯時間の調整
光量は弱めるだけでコケの発生スピードは遅くなり、魚が多い水槽やコケの発生しやすい水槽は光量を弱め、さらに点灯時間を6~7時間にすることでコケの発生スピードを弱めることができます。
これら3つの方法を組わわせて行うことで、掃除や水換えの回数を減らしつつ綺麗な水槽管理ができます。
4.水換えの効果と注意点
水換えは非常に重要ですが水換えによる水槽の影響も簡単に紹介します。
効果
水換えによって水槽内のコケの原因となる栄養分を除去できます。水道水にはCO2が※多く含まれており水草の成長を促進できます。※地域によってはCO2があまり含まれてない水道水もあります。
注意点
水換えは水槽内の栄養分を減らしてコケの発生の抑制効果はありますがコケの除去効果はありません。硬度の高い水道水の地域では水換え頻度が多い水槽はソイルの劣化が早く水草が育ちやすい水質の期間が短くなる場合があります。
5.まとめ
- ガラス面の薄っすら緑色のコケが発生したら水換えのタイミング
- コケの原因の栄養分は餌の量に比例して発生する
- コケの原因の栄養分は水草の成長量(光合成量)に比例して消費する
- 照明は光量と点灯時間の調整によりコケの発生スピードをコントロールできる
- 水草育成、飼育数と餌の与え方、光量・点灯時間により水換え頻度を減らすことができる
- 水換えではコケの抑制はできてもコケの除去効果は期待できない
6.動画
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